バイバイ。友達
投稿遅くてすみません。まだ攻略対象キャラ考え中です。
「はぁ~~~」
あんな風になる予定はなかったのにな・・・・
きっと美優は宮崎風子が過去にどんなことしたのかたぶん今頃知っていると思う。
美優はあの後教室を出た私の後おって門までだけど送ってくれたのだ。
そんな美優の優しさに私は少し泣きそうになってしまったのだけど・・・
きっと教室に戻ったら私が過去にどんなことしたのか言っているはずだ。
だって彼女は私が出て行った後すぐに来てくれたのだ。
クラスメイト達はきっとびっくりしたに違いない。
そして美優がどんなにいい人なのか知っているから全力で私と関わろうとするのを制止しただろう。
美優も私を幻滅するだろう。
ちょっと前までは楽しくできると思っていたのに立場が一気に逆転だ。
きっと明日からはぼっちに違いない。
「はぁ~~~」
私は再度ため息をした。すると
「お嬢様。あんまりお気になさらないでください。大丈夫ですよ今のお嬢様を見たらきっと
皆さんお友達になりたがるに違いません」
そう彼女は言ってくれた。
彼女はこの世界にきて私が初めて目にした人。
私が起きたことをすぐに両親に伝えてくれた人。
目が覚めてあまりベットからでられない(本当は動けたけど両親がベットにいろと言って聞かなかったので私はおとなしくベットに入ることにしていた)私の面倒を見てくれたのだ。
今もこうして励ましてくれるそんな彼女が私は大好きだ
しかも彼女わずか23歳でメイド長をしているすごい人だ。
もしかしたら23歳でメイド長は普通なのかもしれないけど私にとっては普通じゃなかった。
だって漫画とかゲームで出てくるメイド長って基本40~50代くらいのおばあさんだもん
それに比べて23歳とか十分若い
そんな彼女の名前は藍川紫音だ。なんか名前も可愛いな。
誰の目から見ても彼女はめちゃくちゃかわいい!
クール系で近寄る人はすべて冷たくあしらうみたいな雰囲気を持っているけど
話してみると彼女はとてもやさしく微笑むと陽だまりのようにぽかぽかしてくる。
「そうだったらいいけど・・・あの様子だと無理だわ」
私はそう言って微笑をうかべた。
そんな私をみて彼女はすこし悲しそうな顔をした
「私がそばに要られたなら、お嬢様の素晴らしさをこれでもかと語れるのに・・・
お嬢様がどれほどいい人かわかってもらえるのに!!それが出来ない自分を不甲斐なく思いますっ!」
彼女は本当に悔しそうだった。
「大丈夫だよ。でもありがとうそこまで私のことを思ってくれて、紫音がそう言ってくれるから
私はこれからも何とか頑張っていけるよ!ありがとう。私諦めないで頑張って友達作ってみせるよ!!」
私は友達を作ることを諦めないことにした。
だってこんなにも私を思ってくれているのだから___
「ところでお嬢様。口調戻っておいでですよ」
紫音はニコッと微笑みながら言った。
可愛いな・・・
「えっうそ!?」
「本当ですよ」
私は母にあなたは立派な宮崎家の娘なのだからそのような口調ではダメと言われ
あんなお嬢様口調なのである。普段からそうするように言われているので
最近ではお嬢様口調に慣れてしまってもう昔のような口調は言わなくなったと思っていた。
でもどうやらまだ気が緩むとお嬢様口調が崩れてしまうようだ。
これが教室にいた時じゃなくてよかったと心の底から思っていた。
「あら、私としたことが・・・今のはお母様には内緒にしてもらえますか?」
以前母の前で昔のような口調で喋ってしまってからしばらくずっと習い事やお勉強だった。
ダンスやらなにやらまで。あのおとなしい母からそんなふうなことをするのかと驚いた。
きちんと喋れるようになった後私がもうやりたくありません!といったら母はおとなしく引いてくれたが
母は宮崎家をどうやら誇りに思っているらしいのだ。
元々母は違う名家の娘だったのだが家が没落してしまい、
ただの庶民になりかけていたところを当時内密にお付き合いしていた父と結婚したらしいのだ
初めは親戚からいろいろと反対されていたらしい「没落してしまった家の娘など難の価値もない」「今ではただの小娘に成り果てた娘を嫁にしてなんになる今すぐ別れろ」とか言われていたそうな
でもあまりにも2人がラブラブすぎて親戚もそのうち諦めたらしい。
たぶん父が本家の人間だったからだというのもあったと思うけど(親戚は皆分家)
まぁそれから母は庶民になりそうだった私を救ってくれた父に恥がないように
礼儀正しく、完璧であろうとしたらしい
でもあまりにも完璧にしようとし過ぎたため父に止められたらしい
それから母もおとなしくなったらしいのだが
私や兄に優秀な子であって欲しいといろいろやらせようとしているので
絶対にその時の名残のせいだと私は思っている。
だが母もそれ以外は優しくてふだんはふんわりとしている。たまにドジをしたりするがめったに怒ったりしない私の愛する母なのだ。
「クスクスッ・・・ええわかりました今回だけですよ?」
「助かりました。ありがとうございます」
そして私は夜帰ってきた父にこれでもかと言うくらい説教をした。兄も一枚噛んでいたらしいので
2人揃って正座させ2時間くらい説教をした。
途中で母に「そのくらいにしてあげたらどうかしら?お父さん涙目ですよ~」と言われるまで気づかなかった。
その後父に「お前のためを思って・・・」「前の友人がいる学校のほうが孤立しないですむかと思ったんだ・・・」とか言ってたけどそんなん知らん。
父にあたったて仕方がないが私は明日からひとりぼっちだ。
どうせなら過去の私を知らない人と1から友達をやりたかった。
そりゃ最初は前いたお友達(いたかわからんがたぶんいるだろうと予測)と仲良くなりたいとか思っていたけど。あんなことしてたんじゃぼっちだっただろう。いたとしても宮崎風子と変わらず性格が悪いに違いない。
明日の学校が憂鬱だ・・・・・