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あれ?私生きてるの??

目が覚めるとそこは見知らぬ部屋でした。


ここはどこだろう?

とても綺麗で広い部屋だな~

あれ?そういえば私死んだはずじゃ??

もやもや考えているとコンコンと扉の方から音がした。


「失礼します__」


見知らぬとても綺麗な女性だ年はまだ20歳位に感じる

目があった


「!.....お嬢様っ!お目覚めになられたのですね!!」

??どういうこと?お嬢様?


「あの・・・お嬢様って「すぐに旦那さまをお呼びいたします」


女性はいそいそと部屋を部屋を出た。


「何だったの?今のは__」


その様子についつい呆然とした。

それからしばらくするとたぶん夫婦であろう人達と青年2人が入ってきた。

そして私を見るなり突然泣きそうになり夫婦の片割れ(女性)が私に近づき頬を触った。

まるで現実かどうか確かめるような怯えた手つきそして

私をこれでもかと言うほど力いっぱい抱きしめた。


「よかった。よかった。もう二度と目を覚まさないかと思ったわ」


声が震えている。この女性はきっと泣いている。

気づけば感動のシーン見たいな流れになっているのだけど私はあなた達の事を知らない。誰だかわからない。だからついついその疑問を口にしてしまった。


「貴方達はだれ?」


私の言葉を聞くと皆信じられないと顔をし、空気が凍りついた。

女性が私にこういった


「あなた私のこと覚えてるわよね!?冗談だよね!?」


冗談?しらない

私が貴方達のことを知らないと言おうとしたけど

私を抱きしめてる女性の肩が震えていたので返答に困っていると

青年と目があった。


どこかで見たような気がしないでもないが

とても美しい顔をしている

見惚れてしまった。


「義母さん。もうそろそろ離してあげなよ、困ってるじゃないか」


その声を聞いてびっくりした。そこで

私は思い出したあの青年は乙女ゲームの「学園の鳥籠」に出てくる

宮崎遊都だ。声優さんが好きだからよく覚えていた。

でもなんで「学園の鳥籠」に出てくる攻略対象キャラがここにいるのだろうか?


しかもよく見ると青年の後ろの方にいたもう一人の青年にも見覚えがあった。

東道司だ。またしても「学園の鳥籠」にでてくる攻略対象キャラがいるのだろう??

どうゆうことだ?他人の空似か?


「ああ、ごめんなさいね。あまりに嬉しかったからつい

ねぇ私のこと誰だかわかる?」

私から離れて女性はもう一度私に質問をしてきた。


「ごめんなさい。知らないの貴方達が誰かわからないの」










~2ヶ月後~


「おはようお父様」


「ああおはようどうした?今日は随分と早いじゃないか」


「今日は学校に行く日ですから楽しみで」


「そうか今日からか・・・」


「ええ。1年寝ていてしかも記憶がないので新しく友達できるか心配ですけど・・」


そう言うと悲しげな顔で私を見つめてくる。

あの日どうやら目の前にいた夫婦らしき人たちは私の両親だったようだ。

しかも宮崎遊都も私の義兄だった。

衝撃的だったが自分の顔をみたらもっと衝撃的になった。


目の前にある顔はどうみても「学園の鳥籠」主人公ライバルキャラ宮崎風子だったから。

なんで自分が「学園の鳥籠」の世界にいるのかよくわからなかったが

とりあえず今はこの宮崎風子ライフを楽しもうと思う。

なぜなら私は高校生活をろくに送れないまま死んでしまったし

なおかつ宮崎風子は美人なのだかなりかわいいのだ。

前世不細工すぎて友達が出来なかった私だったけど宮崎風子ならば行けるような気がする!!


私の目標は目指せ女友達100人なのだ!!

しかし運命なのかよくわからないが宮崎風子も交通事故にあって1年眠っていたらしい。はじめは病院にいたがお母様たっての希望で自宅で看病していたらしい。



「あれ風子今日は随分早いんだね。おはよう」

宮崎遊都だ

「兄様!もう兄様までお父様と同じことをおっしゃるのね!!私が早く起きてるのがそんなに珍しいのですか!?拗ねますよ」

宮崎遊都は昔家の前に捨てられていた赤ん坊で母はなかなか子供が出来なくてこの赤ん坊を引き取ることにしたそうらしい。その1年後に私が生まれたわけだが・・

でも私は女だったので跡取りは義兄だ。


この情報はもともと「学園の鳥籠」のプレイ中に本人が語っていたので知っていたが

まさかずっとこの家の子のだと思っていた義兄がある日母の手によってすべて語られたとき家出したとは知らなかった。

なんでも自分が邪魔者だと思ったらしい。当時のことを恥ずかしそうに宮崎風子としての記憶がない私に語ってくれた。


だからだろうか?所詮男は最低ないきものだと知った日私は男嫌いになったのだが

兄と父はまた違う特別なような気がする。

これも家族の絆なのだろうか?初めはあまり心を開こうとしなかったのにこれでもかと言うほど

私に話しかけ1ヶ月たってやっとまともに話せるようになり、今では家族仲はとてもいいと思う。


かといって他の男には触れるのはおろか喋るのさえ気分悪くなってしまうのだが・・

まぁいいだろう!なんたって今日から通う私の学校は女子校だと父に教えてもらった。

女子校....ふふふふふふふ男がいないって最高!!

ふふっ!ちょっと早いかもしれませんが学校に行ってきます」


待ちきれない!早く学校に行こう!!





「義父様いいのですか?あんな嘘をついて・・・あの子女子校だと思ってあんなにはしゃいでいますよ」


「仕方がないだろう・・・あの子の男嫌いは相当なものだ・・・目が覚めた当初私達がどんなに

冷たい視線を向けられたか覚えているだろう?やはりあの子の男嫌いが治るためには共学が一番だ。あの子のことだもし共学なんてバレたら編入試験なんか受けずに絶対違う学校にいっているだろう。」


「まぁ確かにそれもありますね。ああでも義父様もしあの子の男嫌いが治ってあの子が知らない男に恋したらどうするんですか?」


「・・・・・・わしは娘を信じてるよ・・・・うん・・・大丈夫・・・・大丈夫」


「動揺がまるわかりですよ?まったく義父様、じゃあ私ができる限りあの子に悪い虫がつかないようにしておいてあげますよ」


「ああ頼む何が何でもあの子に悪い虫がつかないようにしてくれ!」


「じゃあ、私は着替えてきますね。あの子ほど早く行かなくても大丈夫ですが私も遅刻などという馬鹿なことはしたくないのでそれでは」


父と別れたあとこれはひとりでにこうつぶやいた。


「まぁそのほうが私にとっても都合がいいですしね」

全員攻略対象キャラが出てくるまでに結構時間が掛かりそうです。前振りが長い私を許してください

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