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慟哭の、友人 前編
引き続き、和香の目線です。
二回目に呼吸が止まった。
でも、前の時より、簡単には、回復しない。
どんどん血圧が下がっていく。
麻衣ちゃん、死んじゃうの、やだよっそんなの、絶対にやだ。
わたしは、こころのなかで、意識のない、麻衣ちゃんに呼びかける。
もっと、話したいこと、たくさんある、だから、早く起きてきて。
それに、あなたのことをよく知りたいから。
まだ一度もまともな会話してないから。お願い、死なないで。
そして、あることに気付いた。
麻衣ちゃんののどに、がれきのかけらが刺さっていた。
医者も気付いた様子で、かけらをとった。
そうすると、呼吸も回復した。
しかし、脈拍は回復しない。
再び、心臓マッサージを始める、脈拍、平常通りに回復、やったね。
そして、やっと意識も回復した。
毎回短くてすみません。