表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

21/44

少年と学校説明

お久しぶりです

キーンコーンカーンコーン


チャイムの音により、僕の意識は本の世界から戻ってきた。


「皆さん、席について下さい」


すると担当の先生が来ていたようで、教室内の全員にむけて声をかける。


「それでは、まず…皆さん、おはようございます」


まずは先生が挨拶をする。


「「「おはようございますっ」」」


僕たちは大きな声で返事をした。


「はい。いい返事ですね。…それでは、出席をとります。皆さん、ポータルにログインして下さい」


「「「はいっ」」」


僕たちは返事を返し、昨日配られた端末を使ってログインする。


「………はい。確認しました。皆さんいるようですね。…それではさっそく、授業選択のための説明を始めましょう。配付資料の一番をひらいてください…」


僕たちは再び端末を操作して、今度は今朝配付された資料の一番をひらいて確認する。


「皆さんひらけたようですね?…それでは、説明を始めさせていただきます。まずは………」


僕は端末に目を向けながら、先生の説明をきく。

そうしながら僕は、初めてこの端末…「フォンズ」というものを見た時の事を思い出していた。





◇◇◇◇◇◇◇◇◇





僕が初めてこの「フォンズ」を知ったのは、4歳の時のことである。


当時、本を読みまくっていた僕は、部屋でも本が読みたくて…どうにかならないか父上に相談に行ったのである。

すると、ちょうどそこに技術長が新しく開発した情報端末…「フォンズ」を見せに来ていたところだった。


僕はその端末で本が読めるときいて、父上と技術長に一台貰えないか交渉した。

すると、モニターになるという条件で一台ゆずってもらえたのだ。


それからの僕は、どこにでもその端末…「フォンズ」を持ち歩き、使い勝手などの感想をメモしながら様々な場所で本を読んだ。

そして1ヶ月後…僕の意見を取り入れられた「フォンズ」は、発売される事になった。


前世でスマートフォンや携帯電話になれていた僕は、たいして驚いたりはしなかったのだが…

この世界では史上初の本が読め、音楽がきける情報端末であり…その反響はすさまじいものだった。


値段は少し高いのだが、ローンが組めるという事もあり、1ヶ月で国民の半数が持つようになり、3ヶ月で持っていないのは全国民の十分の一になっていた。


その後僕は、前世で使っていたようなネットワークをつくれないか技術長に相談し、情報端末の技術は一年でネットから色々なものをダウンロードできるまでに発展した。


僕はそのネットワーク技術を、新しくつくる学校に使うことを父上に進言し、採用された。これにより国立全教科一貫校「アースグレイズ学園」は、正真正銘今までにないまったく新しい学校になった。





◇◇◇◇◇◇◇◇◇





キーンコーンカーンコーン


「チャイムがなりましたので、いったんここで区切りたいと思います。ありがとうございました」


「「「ありがとうございましたっ」」」


「それでは、次の開始時間は十五分後です。皆さん、遅れないようにお願いしますね?」


「「「はいっ」」」


「それでは、いったん解散です。お疲れさまでした」


そう言うと、先生は教室から出て行った。

いきなり技術の話が出て、びっくりされたかもしれませんが、一応技術レベルはあまりこちらの世界とかわりません。

生活じたいも会社などがちゃんとあり、サラリーマンもいます。

ただ、国の外には危険な動植物…いわゆる魔物的なものはいます。

そのため、狩人ハンターと呼ばれる職業があります。

魔法もあるので、当然魔法技術もあります。

今回登場した「フォンズ」は、魔法技術と機械技術のハイブリッドです。

いきなりだとおもいましたので、こちらで補足させていただきます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ