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少年学校をつくる

お久しぶりです

やぁみなさんこんにちは。

もしくはこんばんはかおはようございます。

ブレイブ・ランネット・アースグレイズです。

いきなり唐突ですが、僕は5歳になりました。

あの純粋種について聞いた日からはや二年くらい。

かわらない日常を過ごしていた僕は、もうすぐ6歳になる僕は、あることが気になって父上に聞いてみました。


「父上。僕はもうすぐ6歳ですが、勉強などはしなくても良いのですか?」


僕は疑問を父上に尋ねてみた。


「ブレンは勉強がしたいのか?ならば、今度家庭教師に来てもらうことにしようか?」


「いえ、父上。僕は学校で学びたいです。…同じ世代の友達も欲しいですし、なにより僕の…僕だけの家臣が欲しいのです」


そう。

僕は学校で学びたかった。

正確には、同世代の友達がほしかったのだ。


「うぅむ…学校…か。そなたが願うのならやぶさかではないが学校は…なぁ?」


「何か問題があるのでしょうか?父上?」


僕は父上に問いかける。


「あるぞ。それも大問題がな…」


父上は真剣な顔で僕と向き合う。


「それは何ですか?父上?」


僕も負けじと目を見つめる。


「………王族が入れる学校がない…という事だよ、ブレン」


少しの沈黙の後父上は僕を諭すように言った。


「そんなっ!?僕は普通の学校に入りたいんですっ!」


僕はその言葉にうつむいてしまう。


「それはダメだ!…ブレン?お前は王族なうえに純粋種なんだぞ?次期王に決まっているお前を、むやみに危険にさらすわけにはいかないのだよ」


父上は落ち込む僕の肩をつかみ、目を見て真剣な顔で説得してくる。


「そんなぁ…僕は学校で勉強がしたいのに…。どうにかならないのですか!?父上っ!」


僕は納得できず、父上の顔を見つめ返す。


「うぅむ…」


「なら、何が問題なのかを教えてくださいっ!父上っ!」


僕は訪ねる方向性をかえてみる。


「うむ…問題か。それは…第一に、場所がダメだからだ。王族をまもれるだけの設備を学校はそなえていない。そして…第二に、教える者がいないのだ。王族に教えられるのは、王宮勤めを長年し引退した官僚だけだ。それも優秀な…な。今ある学校には、お主に教えられる先生がいないだよ…」


「そうですか…」


父上の説明をきき、僕は考える。


「わかってくれたか?ブレン?…お主が通える学校は、今この国にないのだよ…」


「わかりました…」


「わかってくれたか…」


「えぇ、わかりましたよ。答えがね…」


「答え…だと?それはいったい…」


「なければつくれば良いんですっ!新しい学校をつくりましょうっ!」


考えた答えを、僕は父上に宣言する。


「ばかなっ!確かにつくってしまえば良いというのは、当たり前の事実だが…場所はどうするのだっ!?雇う先生は!?」


「それは簡単です。王族をまもれるだけの設備を備えた場所につくればいいんですっ!」


僕は父上に説明する。


「ばかなことを言うなっ!そんなものどこにある!?あるとしたらこの王宮と王城くらい………まさかっ!?」


「そうです、父上。ここにつくればいいんですっ!」


僕は、堂々と今いる場所を指で示す。


「ここならば、問題有りませんよね?父上?」


「うぅむ…たしかに。ここならば問題はないが…先生はどうするのだ!?」


「先ほど父上がおっしゃっていたではないですか。…引退した官僚を招けばいいと思います」


僕は父上にたたみかける。


「うぅむ…うぅむ…たしかに問題ない気がするが…」


「お願いっ。父上?」


僕は伝家の宝刀を抜いた。

上目使い+涙+甘え声である。


「うぅむ…うぅむ…うぅむ………わかった。学校をつくろうっ!」


「ありがとうっ。父上っ」


僕は父上に抱きつく。


「うむ。来年を楽しみに…待っているがよい」


「うん。本当にありがとう。父上っ」


僕は来年が楽しみになった。

今回は会話の間に文を入れてみました。

こっちのほうが良いのだろうか?

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