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カナルデの書  作者: 箱庭
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プロローグ

この度は当方の作品を手にして頂きまして、誠にありがとうございます。

青い海が広がり、連なる山々や、奥深い森林など存在する広大なパトロド大陸。

 そこでは古より、封魔の要とされた大国が6つ存在していた。


 各国には“神具”が納められ、それぞれに守護と、安置する事で封魔の役割を果たしている。

 神具は各国へ内密に安置される事が多々あり、その存在や姿形の事をよく知る者は少ない。


 限られた者か、事実上では謎のままになっている。ただ、古より……。


「6つの神具、あるべき場所に存在せぬ時は、魔の存在はより近くなろう」


 この世に1つとされる古の書物、“カナルデの書”に、そう書き記されていた。

 神具は封魔の要としての存在の他、人々の間では、“大いなる力を宿した存在”と、噂されていた。


“富・不老・膨大な魔力”など、欲を満たすための象徴でもある。

 それゆえ、個々の欲にかられて神具を狙う者も多く存在する。


 反面、そんな者達の手から、神具を守る者も多く存在した。

 各国各地から人々が集まり、“聖円の紋”という、神具に仕える者達。


 彼等は12人の賢者を中心に国を創りあげたという。

 そして才を育む学院となり、各国に安置された神具を守護する役目を担う存在になった。


 やがて各国に安置されるのは、王家であるのが世になった頃。

 新たな時代を迎えるように、運命の歯車は回り出し始めた。


 聖円の紋には、“知識の間”という膨大な書物庫が存在する。

 カナルデの書もそこで保管されていた。学院として希少な書物以外は、一般にも開放するため、訪れる者も多い。


 聖円の紋が国や学院として世に広まり、1000年が経とうとした頃。

 6つ大国の1つ、ティリシア王国は滅びを迎え、その時現れた湖の奥底に沈んだという。


 それ以来、安置されていたはずの神具は行方が知れず、王は国と共に亡くなった。

 王国と同じ名を付けられた当時10歳の王女は、異界の門へその姿を引き込まれてしまった。


 現在では歪な岩道を残し、湖の中心に存在する滅びの時に現れた異界の門へと。

 当時、王国の滅亡時に居合せたトアルという青年がいた。12賢者時代の風習で生まれた12騎士の1人である。


 トアルは王女の行方を探し出すために自らその役目を申し出て、王女捜索の任務に当たる事にした。

 その後、王女と再び出会えるまで7年の月日がかかっていた。


 王女の元へと導いたのは、ジュブルの森に住む1匹の魔物、エスフ。彼に出会った事。

 2年前に12騎士になったばかりの、最年少であるシャトンも行動を共にしていた。


 3人と、事の成り行きで共に来る事になったエスフ。聖円の紋に戻った翌日、帰還を祝う宴が盛大に催された。

 各国からは祝福の賛辞が届けられ、王女の無事を心から喜んだという。


 宴の翌朝。まだ朝霧が包む刻に、王女は密かに聖円の紋を抜け出して、イブフルー神殿を訪れるため馬を走らせた。

 王女の目的はこの世に1つの存在とされているはずの書物、“もう1つのカナルデの書”について。


 抜け出した王女に気付き、後を直ぐ様、追ったトアルとシャトンは合流後、行動を共にする事となった。

 その所在が安置されているはずの場所、イブフルー神殿へと。


 現在の神殿を治める優美若きコダル法王は、王女からその理由を聞き入れた。

 王女のみ記憶する過去からその理由を知ると、神具に会うようにと意味深く促し始める。

プロローグは第一話に掲載しましたが再掲載します。続編のあらすじも一緒に加え掲載しました。

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