↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

世界は色が溢れている―色を楽しむ日々 ※Talesで日間20位記録!

作者: あやの ちゆ
掲載日:2026/09/22

※Talesで日間20位記録!


「日常生活にもっとたくさんの色を取り入れたら、

毎日のほんの少しの楽しさが、豊かさが増える」


なんてことない日常の中で、

いつでもどこでも目に入る「色」について、

ほんの少しだけ思いを巡らしてみませんか?



色を楽しみながら生きると、世界が変わる。

世界は、豊かな色で満ちあふれているから。



昔から、明るい色が好きだ。




モノトーンもすっきりとして素敵だけれど、

やはり明るい色を身につけると、

それだけで自然と気分までパッと華やぐ。



日本の街並みや日常生活の色味、ファッションは、

地味で無難な色が好まれがち。


特に冬場になると、

行き交う人たちは「黒、黒、黒」



たまにグレーや紺、茶色にベージュが混ざるくらいで、

バッグも靴も地味で落ち着いた色味ばかり。


「合わせやすいから」


「着回しが利いて便利で無難」


というのは分かる。



明るくてビビッドな色が好きな人からすると、


「制服?」

「おそろい?」

「喪服?」


という風に見えたりするー。


------------------------------------------------------



上司がイタリア人だった時に、

こんな質問をされたことがある。


イタリア人上司と私は、

ランチルームで昼食中だった。


どこかの部門の人たちが

7-8人集まり始めた時、


「あの人たちは、どうしてユニフォームを着てるの?

どこの部門?」


吹き出しそうになったけれど、

笑いながら説明した。


ユニフォームではない、

似たような服を着ているだけ、

黒や紺、グレーなどを好む人が多い、

などなど説明したけれど、

全く納得してくれなかった。


「あれは絶対にユニフォームだ!」


そう言い続けた。


あまりにもしつこく言い続けるので


「どこの部門か調べて、

上長に確認してみますよ」


そう答えたら、


「Yes, please!」


そう言っている上司の目は真剣だった。


----------------------------------------------------------




みんな同じような色、

似たようなデザインの服を着ていて、

楽しいのかな?


若い頃は、そんな風に疑問に感じていた。


けれども、そもそもファッションに

楽しさを求めていない人にとっては、

「どうでもいいこと」なのだ。


人それぞれだからー。


今は、それが分かる。




とはいえ、「色」を愛する人にとっては、

日常生活における彩りの少なさは、

とても物足りなく感じる。

さみしい。



その波は、街着だけに留まらない。


例えばヨガのレッスンでも、

見渡せど黒やグレーばかり。


まるで「学校の指定体操着?」と

心の中で突っ込みたくなるくらい、

見事に「おそろい」のことが多い。


特に岩盤ヨガは照明がかなり薄暗いから、

「忍者」もしくは「モジモジ君」の

集まりのように見えたりする。



大人になって、自由になっても

結局「みんな同じ」を選択するのだ。


---------------------------------------------------------



色を楽しむ心は衣類だけでなく、

「食」においても同じだと思う。


「料理は“味”という食べる楽しみだけじゃなく、

“色”という見る楽しみもあるのよ」


これは、亡くなった母が残してくれた、

今でも忘れられない名言。



食卓に彩りがあるだけで、

心が躍る、満たされる。

そんな場面は、日常の中でよくあるはず。


だからこそ、


「日常生活にもっとたくさんの色を取り入れたら、

毎日のほんの少しの楽しさが、豊かさが増える」


そう思いながら、私は日々を過ごしている。


---------------------------------------------------------------------



ここで疑問をひとつ解決してみる。


なぜこれほどまでに黒や紺、グレーといった

地味な色が好まれるのか?


シンプルに言えば、「目立ちたくない」

という心理の表れであるケースが多いと思う。


実際、「黒い服ばかり着ている」という人たちに

理由を聞いてみたところ、こんな答えが返ってた。



・汚れが目立たないから

・着ていて安心するから

・何にでも合わせやすいから

・服に興味がないから、適当に黒を選んだ

・とにかく無難だから



要するに、おしゃれを楽しみたいとか、

色を楽しむということ以前に、

ファッションや色彩そのものに興味がない、

そういうことなのだ。


何度も繰り返しになるが、

なにごとも

「人それぞれ」


だから、ファッションや色彩そのものに

興味がないことも

「人それぞれ」




------------------------------------------------------------



私は色が好き。


色を楽しみながら生きている。

世界は、豊かな色で満ちあふれているから。



りんごの鮮やかな赤。

みかんの暖かな橙色。

白菜のやわらかな白から緑へのグラデーション。

グラスに注いだ牛乳の白。

急須から淹いれたお茶の深い緑。


空を見上げれば、

青や水色が一瞬ごとに表情を変えていき、

雲はふんわりと白く、

時にはグレーに陰る。


太陽は黄色や黄金色に輝き、

夕刻には橙から深く燃えるような赤へと

移り変わっていく。


海の色も、山の色も、

季節や日々の移り変わりとともに

刻一刻と変化している。


世界は、こんなにも「色」で溢れている。


そんなささやかなことに思いを巡らすー

そのひとときが、心地いい。





        ーおわりー



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。