そらまめのそらもよう 〜episode7 交換〜
ぽっかぽか あたたかい日
そらまめは、
さやのベッドを ずるずると引きずって
おひさまがよく当たる場所へ
ひろげました。
ふかふかのベッドが
さらにふかふかになりそうです。
気持ちがよいので
そらまめは、へやのなかも そうじをすることにしました。
パタパタパタ ホコリをはらって、
キュッキュッキュ 床もふきました。
へやが ピカピカになったところで
ベッドを見にいくと
ベッドの上に
えんどう豆が3つぶ 大の字になって 眠っています。
スヤスヤと とっても気持ちよさそうに寝ているので、
そらまめは、えんどう豆たちを
そのまま寝かせておきました。
カアカアカア
日が暮れてきたころ、
カラスの声がきこえて
えんどう豆たちは、目をさましました。
えんどう豆たちは、そらまめに
ていねいに おじぎをして 帰っていきました。
次の日、きのうのえんどう豆たちが
そらまめのところにやってきました。
そらまめをひっぱって
つれていきたいところがあるようです。
そらまめは、えんどう豆たちに ついていきました。
そしてやってきたのは
えんどう豆たちの家のようでした。
えんどう豆のおかあさんとおとうさんが
そらまめを ていねいに迎えてくれました。
そして 家族みんなで 手をさす方をみると
茎と茎の間に ハンモックがゆれていました。
えんどう豆たちは、さやを細くさいて編み、
ハンモックを作ってベッドにしていました。
さそわれるままに、
そらまめも ハンモックへ ねころんでみました。
ぶらーん、ぶらーん
ハンモックは、ゆりかごみたいにゆれて
体の上と下を そよ風が通りすぎていきます。
そらまめは、気持ちよくなって
スヤスヤと眠りました。
ハッと目が覚めると、もう日暮れでした。
そらまめは、えんどう豆の親子に
ていねいにお礼をいって 帰りました。
それからも、そらまめとえんどう豆親子は
ときどきベッドを交換しあっています。