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7/13

7.バレても仕方ないよねって話

今日も今日とてスライム討伐に勤しむツバキは、ドロップしたスキルカードをアイテムボックスへ収納して一息。


「うっわ、本当に必ずドロップするんだ……うらやま」


強行突破のお泊りはとっくに慣れたもの。朝っぱらから「スキルカード乱獲見せてっねえ見せて!」と駄々を捏ねられまくったので連れて来た龍刃からの、めちゃくちゃ羨んだ表情での言葉。


圧倒的に顔が良いので朝の駄々もこの表情も可愛いと思ってしまったことが、何だかちょっと悔しい。


ドロップしたスキルカードは『隠密』。足音や気配は勿論、体臭まで感知させない優れもの。


つまり……


「暗殺にうってつけじゃん。“国”が欲しがりそう」


「ちょっと、これは……――神様。私へのこのスキルカードのドロップはやめて下さい。本当に嫌です」


当然ながら返事は無い。しかし自分が売ったスキルカードが犯罪に使われるなんて心底嫌なので、“神様”もその点は考慮するだろう。これからもスキルカードの流通に協力してもらう為にも。


ツバキが抱く凄まじい嫌悪感も伝わっている筈。


「っえーもったいなー。絶対飛ぶように売れるのに。欲しい」


「買わないならあげるよ」


「貢がせるようで嫌なんだけど」


「貢ぐのは良いの?」


「うん。僕が楽しい」


「……」


「彼氏に向ける顔じゃないよ、それ」


「彼氏(仮)だから良いかなって」


「カッコカリは一旦忘れて! 恋人気分協力して!」


「なぜ身体を狙って来る男に、狙われてる側が協力しないといけないのか」


「語弊っ!! いやシたいけど」


「正直で宜しい」


所詮は男と女。特に男性側は、肉体的な欲求込みで行動する傾向にある。好きな相手なら尚の事。


ぱっとボードを開いた龍刃は「えーんっ」と雑な泣き真似をしながら、ぽちぽちと操作。きっと『隠密』スキルの代金を送って来るんだろうなーっと予想していると、予想通りに大金が送られて来たのでちょっとだけ泣きたくなった。ガチ勢、金銭感覚がバグっていて怖い。


兎も角。大金が送られて来たのでスキルカードを渡せばその場で使用し、早速発動したらしく本当に感知出来なくなった。ので、ツバキは純粋に感動。


「それって何かに触ったら解除され、……びっくりした。いきなり触らないでよ」


「ごめんごめん。どう? 解除されてた?」


「ううん。触覚以外は全然感知出来なかったよ」


「まじすげー! ゲーム内と同じじゃんテンション上がる!」


「良かったね。現時点で世界で唯一だよ。おめでとう」


「何か扱い雑なんだけど」


「多少の雑な扱いは許されるんじゃないの? 恋人って」


「めっちゃ偏っててウケる。なのにゆるねこちゃんなら全部許せるって、僕ベタ惚れじゃん。好き」


「嫌なことは言ってね。3ヶ月間だけ直すから」


「期限も一旦忘れてっ!」


ぎゃいぎゃいっ。ひとりで騒ぐ龍刃に、ちょっと面白いな。と思いながら、次のスライムを見付けたので討伐。


ドロップしたのは『若返りポーション』。ふたつ目。泣きたい。


「神様から愛されてるじゃん。やったね」


「こんな愛要らない……――そう云えば。売る相手は決まったの?」


「知りたい?」


「やめとく」


「あははっ! それも僕が売ろうか?」


「うん。お願い」


「わかったー。ってか、自分では使わないんだね。神様にドロップ頼めばほぼ不老不死になれるのに」


「今のところ魅力を感じないかな。周囲にバレた時のリスクの方が大きいし。でも若々しいお肌は欲しい」


「それこそ神様に頼みなよ。『肌質改善』なら人類の医術の範囲内だから、神様も開発許してくれそう」


「たしかに。“神様”お願いします」


大きく頷き上を向いて手を合わせるツバキは、「“女”だねー」と楽しそうな龍刃をそのままに。早速スライムを探しに足を動かした。


『肌質改善』のポーション。世界中の女性達や富裕層は勿論、芸能人ならば女性だけでなく男性も躍起になって買い求める。改善度のランクを安価なものから高価なものまで分ければ、世界の半分以上が想定顧客層となり事業の成功は約束されたようなもの。


なので、この事業も龍刃へ丸投げすることに決めた。忙しくさせて申し訳ないとも思ったのは一瞬で、既に事業計画を練り始めている龍刃にツバキは小さく笑ってしまった。


まだまだ好感度を稼ぐつもりらしい。







「げっ」


「ん?」


スキルカード乱獲を終えての、入退場確認ホール。退場手続きを終えた龍刃の嫌そうな声に見上げると、心底面倒だと言いたげな顔。初めて見たので新鮮だなと少しだけ嬉しく思う。


龍刃の視線の先。自分の斜め後ろを振り返……ることは許されなかった。


引き寄せられ、顔を隠すように抱き留められる。更に、いつ脱いだのか……頭から被せられた上着。暑いのでやめてほしい。


近付いて来る足音の数からして……3人、だろうか。


「よっ、龍刃。付き合えたようだな」


「とーぜん。“俺”だし」


「可哀想に」


「あ?」


「彼女さん。別れる時は本部と警察挟めよ?」


「ぶっ飛ばすぞ」


「で。紹介してくれねえの?」


「お前口説くだろ」


「ベタ惚れじゃねえか。ブロック解除しねえなら口説く」


「連続メッセしたお前が悪い。恋人の前で堂々と浮気宣言してんじゃねえよ」


「『転移』出ねえんだよ。愚痴だろ、只の」


「メンヘラ野郎」


うえっ。舌を出してのドン引きの表情。それも、ロープレのキャラなのだろうか。性格が悪いので素でやっている可能性も捨て切れない。




ブロックって事は、世界ランク1位のメルヴィンさんかな。フェイロンさんの可能性もあるけど。


この言い合いも戯れているだけだろうな。




そう察しているツバキは、そろそろ本当に暑くなったので龍刃を見上げる。頭に掛かる上着が落ちないように、両手で摘んで。


気付いた龍刃がガチリと固まったので不思議に思うが、取り敢えず口を開いた。


「これ、暑いよ」


「……」


「龍刃くん?」


徐ろに動いた腕。そっと自身の目元を覆い天を仰いだ龍刃は、


「あ〜〜〜……上目遣い……かわいい……首傾げ、さいこー……すき……ちゅーしたい……愛した」


語彙力消失である。序でにキャラ崩壊中。


ちょっと引いた。


「ドハマりじゃねえか」


「うっせーよ。メル」


メルヴィンだと確定したのでツバキの疑問は解消。


暑いので離れようとするが龍刃の腕ががっちりと腰をホールドしており、解放は叶わないのだと。こちらも確定したらしい。あつい。


「暑いってば」


「ごめんごめん。家、トんで。3分後に行く」


「……来るのか」


「今日予定空けたから泊まる。転がり込む。同棲する」


「既に半同棲な件」


「落ち着くから。――また後で」


「わかった」


言うが早いかツバキは直ぐに『転移』を発動し、残ったのは龍刃の上着。両手で触れていたのに装備ではないと判断されたらしい。


興味深そうに上着を見てから袖を通した龍刃は、“装備”と判定される基準を知りたいので検証をしようと脳内で予定を立てる。恐らくスキルが(・・・・)空気を読んだのだと、漠然とした確信はしているが。


改めてメルヴィン達を見ると、めちゃくちゃ羨ましそうな顔。同時に、めちゃくちゃ悔しそうな顔。器用なことだ。


「うぇーいっ」


「やめろ、それ」


両手でのピースサイン。指先を2回曲げてのドヤ顔。エアクオート。アメリカ人のメルヴィン達には効果抜群である。


心底嫌そうな顔をしたので、満足。純粋に性格が悪い。


「――で。態々何の用? あと2分30秒」


「お前な……まあいい。彼女(・・)だろ」


「付き合ったから彼女だな。あと2分15秒」


「明言されたいのか」


「死にてえの?」


「ソロが俺達に勝てるって?」


「俺じゃねえよ。もっと“上”」


「は――……おい。それって、」


「世界トプランは破滅の境界線くらい見極められるよな。これからもワーキャー言われたいなら大人しくオークションで買っとけ。……この発言で俺も結構危ねえんだよ。一応言うけど、変な邪推はすんなよ。お前等失うのは人類の損失だから警告してやってんの。この先、地球がどうなるか予想出来るなら理解しろ。じゃーな」


「おいっまだ3分経っ……あの野郎!」


早口で捲し立てた龍刃は引き留めの言葉を無視し、『転移』を発動。盛大に舌を打つメルヴィンは、彼の言葉で確信を持ったらしい。


改めて“彼女”に接触する為に暫くこのダンジョンで活動しようかと考え、……たが。


『破滅の境界線』――世界トップランクの自分達が破滅する事態は早々無い。なのにハッキリとそう口にしたと云う事は……“上”と云うものは……


「リーダーどうすんの?」


「……ハァ。やめ」


「えー、龍刃の反応的に“ゆるねこちゃん”なんでしょ? 引き抜いたらアメリカ(ウチ)の独走になるのに」


「お前、龍刃を敵に回す気か」


「ソロが僕達に勝てる訳ないじゃん」


「あいつが『完全回復』持ってなけりゃあな」


「……あー」


「ふふっ。持ってるから噛み付いて来たのよ、龍の坊やは。――それより、メル。貴方、アレは最悪よ」


「ぅ」


「龍の坊やは猫のお嬢ちゃんに夢中なの。完全に悪手。機嫌を損ねたわ。“偶然”を仕組まない限り、もう会わせてもらえないでしょうね」


「それは……すまん。早まった」


「ガチ勢だもの。気持ちは分かるわ。まあ、でも……ね」


「あぁ。本当に『システム』があの嬢ちゃんを守ってるなら手出し出来ね、え……やべえな」


「どうしたの?」


「いや、その……ブロックの腹癒せで、ガチ勢コミュに……」


「っ書いたの!? 猫のお嬢ちゃんのこと!」


「なっ名前は書いてねえ! 龍刃が女に興味持つって珍しいから、余程の理由あんじゃねえかって……もしかしたら『神ID』かもなって……」


「さいっっっあく!! 龍の坊やだけなら兎も角、猫のお嬢ちゃんへの迷惑考えなかったの!? このクズ!!」


「ま、待て……でもほら、ガチ勢コミュって招待制だろ? 今まで情報漏洩無かったし、そもそもノリで盛り上がってただけだし。だから今回のも、」


「はーいアウトー。ネットのトップニュース出てるー。そんで僕も龍刃からブロックされたー。リーダーのクソボケ」


「ちょっ……私もブロックされてる! どうしてくれるのよクズ!!」


「いやあいつ、それ肯定してるようなもんって気付いてんのか?」


「事実じゃなくても! 隠したい程に好きな子を晒されるような事されたら誰でもこうするわよっ!」


「そりゃそうだ。――ちょっと待て! まさか『神ID』からも……よかった。入札出来た。『分身』出たぞ絶対欲しい政府に連絡しねえと」


「龍の坊やからブロックしろって言われたでしょうに……あの子、優し過ぎない? 逆に心配になっちゃう」


「絶対龍刃くん機嫌悪くなってるじゃん。ゆるねこちゃん、大変そう」


「このクズの所為でね」


「ぅ……」


責める視線から逃げるように後ろを向いたメルヴィンは、ガチ勢コミュに『情報漏洩した奴は特定して追放する』と即座に書き込む。事実でもノリでも、情報漏洩なんて誰もがされたくないので応援する者が大多数。


書き込んでいない者はダンジョンに潜っているか、もしくは犯人の可能性が大。『イグドラシル・システム』はハッキングなんて出来ない神システムなので、ガチ勢の中に犯人が居ないのなら……コミュ使用中のガチ勢のボードを覗き込んだ誰かだろう。それが身内じゃない場合は特定に時間は掛かるが、やると宣言したからには必ずやる。


龍刃から許してもらい、ブロック解除をしてもらう為にも。


「あーあ。私の方に『龍刃の彼女を紹介してほしい』って記者から連絡来たわ。そんなの無理に決まってるでしょ」


「ブロックされたしな」


「クズは黙ってなさい。1ヶ月セックス無し」


「はあ!?」


「1ヶ月とかやっさしー。僕は龍刃と仲良いハンターに橋渡し頼んでみよーっと」


「私も一緒にお願いね」


「はーいっ」


「俺も!」


「クズは反省!」


「ぅ……はい」


明確な元凶なので『クズ』連呼を甘んじて受け入れるメルヴィン。ガチ勢故の嫉妬で面白可笑しく龍刃をネタにしたが、知らなかったとはいえ……スライム討伐専門で活動している非力な女性を巻き込んだ事実。


流石に反省するしかない。近い内に『ゆるねこ』だと特定され、ともなれば『ゆるねこ』もほとぼりが冷めるまで討伐を休むことは予想に容易い。そうなれば……スライム討伐専門は稀少なので、このダンジョンで活動中のハンター達からヘイトを向けられてしまう。


非戦闘職を巻き込んだ事実によりイメージダウンは覚悟している。しかし自業自得なので甘んじて受け入れるしかない。


取り敢えず。と、龍刃と仲が良い他のハンターへ『仲を取り持ってくれないか』と連絡を入れておいた。伝えてはくれるだろうが、良い返事は期待出来ない事は確信している。


「『ゆるねこ』だったよな。さっきの子」


「えぇ。スライム討伐専門だから、このダンジョン常連達が保護者ムーヴしてるって聞いたわ」


「そっちは対処に問題ねえが……“上”が怖ぇな」


「『イグドラシル・システム』」


「ハァ……だよなあ……ペナルティくらうかな……」


ほぼ諦めモードのメルヴィンだが、ここでペナルティを下せば『神ID=ゆるねこ』を確定させてしまう。人間の感情や都合に興味が無い超合理的な『システム』でもそれは分かっているので、今回はペナルティは下さない。


代わりに地味な“嫌がらせ”はするようだが。


「ここB級ダンジョンだよな……なんでゴブリン階層続くんだよ。バグか? 嫌がらせか?」


「さあ? 深く考えない方が良いでしょうね」


「………………出るぞ」


「了解」


俺達何も気付いていませんよ。――と示す為、本日の稼ぎは諦めダンジョンを後にした。


賢明な判断である。







一方――


「ブロックして」


「だめ。確定させちゃうよ。奏向くんがブロックしたから、それだけでダメージ受けてるんじゃないかな」


「……」


「そんな可愛い顔してもダメ」


「チッ!!」


大袈裟に。盛大に舌を打つ龍刃。己の整った顔を存分に利用している。使えるものは率先して使うスタイル。


潔くて、いっそ感心してしまった。


「私は大丈夫だよ。多分、接触も無いだろうから」


「希望的観測じゃん」


「そうだね。仲、良いんでしょ。これ以上“龍刃”を怒らせて何とも思わない人達なら、私もブロックして警戒するけど」


「……いじわる」


「そうだね」


「……ハァ。わーかった」


「気が済んだらブロック解除してあげてね」


「いつか、ね。僕今本気で怒ってるから」


「あー……ニュース?」


「初めてガチ勢コミュから情報漏洩したし抜けよっかなー。って思う程度には怒ってる」


「それは、メルヴィンさんは関係無いのでは」


「元凶」


「それはそう」


苦笑するツバキに、むっ。眉を寄せた龍刃は身体を倒し、膝枕の体勢。


反射的に鼻を隠したツバキは、この唐突な“甘え”に慣れ始めているのだろう。慣れたとしても鼻を隠すことはやめないが。


「どうしたの?」


「抜けて良い? ガチ勢コミュ」


「え。それ、私の許可要るの? 奏向くんのハンター活動なんだから、好きにすれば良いと思うよ」


「、……あははっ! たしかに!」


愉快。愉快。


可笑しいと笑う龍刃は、“日本トプランの龍刃がガチ勢コミュを抜ける”――その影響力が多岐に渡る事を知っている。高ランカーが抜けたコミュは「信用出来ない」との烙印を押され、その後はコミュが荒れ過疎化し消えていく。


ゲームの時からそうだった。『イグドラシル』が現実となった今も、似たような理由で消えたコミュは幾つもある。


なのに『好きにすれば良い』と。




これがゆるゆる勢かー。いや、ツバキののんびりとした性格かもだけど。どっちにしろ興味が無いんだろうね。


んじゃ、取り敢えず。




膝枕状態で出した半透明のボード。裏側――ツバキからは見えないので、龍刃が何を操作しているのかは彼女には見えない。なので情報漏洩にはならない。


例え見えたとしても。ハンター活動に必要な最低限の知識以外、ガチ勢にすら興味が無いツバキは口外しないとの確信があるので信用している。


だからこそ神様――『イグドラシル・システム』から選ばれたのだ。と。


「ん。できた」


「抜けたの?」


「んーん。『1ヶ月以内に情報漏洩した奴特定出来なかったらコミュ抜ける』って、書いてみた。――おっ。爆速で特定祭り始まった。見る?」


「情報漏洩だよ、それ」


「ツバキはリークしないじゃん。興味無いんでしょ?」


「うん」


「正直〜〜〜好き〜~~」


「どこに好き要素が。特定や顔バレはしてないから、もう少し悠長に考えとく」


「『自動結界』と『転移』あるしね。家バレしたらウチにおいで。常に最新のセキュリティ入れてるし、元自衛隊員も雇ってるから」


「折角買ったのに。ここ」


「『神ID』が住んでたならすぐ売れるよ。あやかりたいーって」


「意味無いのにね」


ひらりと手を払っての言葉。確かにLUC値ぶっ壊れアイテムを使用しているので他者に影響も無く意味も無い。


それは口外出来ないし、「あやかりたい」と買う者としても気分の問題なのでツバキが気にすることはひとつも無い。そもそも、彼女としては他人の心持ちなんてどうでも良い。




……あれ? なんか、ナチュラルに奏向くんの家に転がり込む事を了承してしまった気が……


悩む間も無く了承しちゃったって、恐らく“そういうこと”なのかも。いや良い人だとは思うよ。意地悪だけど。




「やっぱ不安?」


「え?」


「そんな顔してた」


「……そうかもね」


「大丈夫だよ。僕が守るから。安心して」


自信満々の表情。声色。


実際に名声と権力を手にしており、汎ゆる方面に顔が利く事実。世界ランク唯一の一桁ソロと云う、絶大な影響力。


恐らくは殺人の罪すら揉み消すことも容易いのだろう。確かに安心出来る。ツバキに罪を犯す予定はこの先一切無いので、考え過ぎだとは分かっているが。


まるで……強制的に安心させられた(・・・・・)ような感覚。一種のカリスマ性――か。


こう云うところが龍刃こと『龍宮寺 奏向』の、最大の魅力なのだろう。




閲覧ありがとうございます。

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