12-6「晩飯とこの世界での第一次産業」
寝床の確保で元の私の部屋を3分割
入り口~尖塔の通路を挟んで2部屋を作り、右を私、左をヴェルーリア、尖塔をシャールカーニに割り振る
結局みんなの部屋と同じサイズになった
後日ニールが来た時を考えて反対側の尖塔もニール専用にしておこう
これ以上増えた場合はキングキャッスル左側、普通の部屋にしてもらおう
女性4名に先に風呂に入ってもらい、キッチンに行って晩飯の支度をし始める
ご飯を炊いてぶり照り焼きになすの味噌汁、菜の花のお浸しにしておく
準備が終わりかかった頃を見計らったように女性陣が降りてくる
「いい匂いがしてるのじゃ」
そう言って小走りで階段を降りてきたシャールカーニは・・・浴衣??
続いてきた3人もだった
クリエイトしたのだろうが、バスローブと違って薄手なだけに目の毒、とは言わないが着る人によっては非常に煽情的
まあ、そうやって煽ってきてるのは絶対に浴衣を作った人なんだろうけどね
「先輩?風呂上がりで浴衣、そそりませんか?」
ニヤリとしながら聞いてくる性根の悪さ、よ
本人はしっかり胸元を締めその気がないのに、浴衣を知らない3人には上から下まではだけた状態で帯を締めてるんだから
正直、フレイアとカホルがこれだったら完全にアウトでしたよ、まったく
とりあえず食事をして、明日の話をする
食料の持ち出しもしたいのだが、人数も増えたしいかんせん町が拠点になると食料自給ができるまではいちいち取りに来る必要がある
いくらJK女神謹製食糧庫でも中身は有限だろう
どうしたものか
「全部、おかわりおねがいしまーす」
そうだろうと思って全部余分には作ってあるよ
そっと茶碗を出して
「わたくしもお願いしますわ」
ちょこっと控えめに言ってくる人もいれば
「おかわりじゃと?
貰えるなら山盛りたべたいのじゃ!」
私の思慮になぞ一切の配慮無しに言い切るドラゴン娘
「お手伝いします
ついでに私もおかわりいただきたいのですが、よろしいでしょうか?」
うん、君が一番ありがたいよ
ちゃっかりはしてるけど
おかわりを食べ終わってもまだ食べたさそうなドラゴン娘はさておき、みんなに相談する
特に食料問題は喫緊の課題だろう
町の住民の生活安定にも繋がる
「魔牛と大豚は増やすまで少々時間はかかるじゃろうて、捕まえてくればいいじゃろ?」
今回は偶然で捕まえたけどうまくいくか?
「そこはほれ、我らの群れで狩りをすればある程度は捕まえてこられよう
あ奴等には捕まえた数頭ずつを生きて連れて来るように言えばすぐ増えるのじゃ」
それはいいけど、大豚はヴェルーリアと同じ猪人が飼ってる可能性高いんじゃ?
「じゃったら魔猪が居ればそいつを捕まえればよい
繁殖は大豚の比ではないほど速いぞ?肉も旨いしの」
流石、狩って食ってただけに詳しい
「ヴェルーリアの種族特性で十分飼うことができるはずじゃ」
本人も肯定しているのでありがたい話だ
「ところでシャールカーニって、いったい何歳なんだ?
物言いもだけれどずいぶん博識だよね?」
みんなも見つめる
「たかだか5000歳ちょっとじゃ」
!!!!!
「ドラゴン族ってそんなに長命なんですか?」
阿部ちゃんが尋ねる
「寿命は一体どれくらいあるものなのかの
隠居してどこかに隠れ住んでいる者なども居るし正直わからんのじゃ
これでも我もまだまだ若い方じゃぞ?」
「じゃあ、このメンバーでいちばん年上、か?」
シャールカーニ以外は腕組みしてしまった
「この【世界】では女神様の次となる上位種の一種族ですわ
長生きでも当然なのかもですわ」
そんな種族なのにあの態度だったのか?
「旦那様が何を考えてるかわかるのじゃ」
ジト目でこっちを見てくる
「まあ、おとなしくしてれば助かるよ」
肩を竦めていなす
「その長生きの知識で農業に関してなにかいい知恵とかないものか?」
「ノ・ウ・ギョウ、とはなんじゃ?」
長命のドラゴンにも通じなかったか
「山野草で食べられるものなんかを自分らで作った「畑」に植えて育てて収穫すること、かな
環境整備や肥料の散布などを人の手でやって一定量収穫ができるようになるとか、いちいち生息地に足を運んで採ってくるより余程簡単になるんだよ
ただ、それまでが大変だろうけどね
魔牛は水と草、とフレイアが言ってたけど大豚も含めて餌も自給できるようにしたい」
そう言ってから、もう一種族食料の確認が必要な種族が居ることに気が付いた
「ドラゴンって、狩り以外では普段なに食ってるんだ?」




