11-7「やっぱり?でました、魔族」
「話が出来るならまずは聞いてほしい」
言っては見るが
「ここは我らの縄張りである
誰であろうが侵入者とは問答無用!」
行きにはなにも襲われなかったのに縄張り入ったって?
廻りの木がすぱすぱ切られていく
いくら防護装備つけてても当たり所悪かったら切られそう
対話ができないならとりあえず捕まえるか
改めて属性変更してリボルバーを撃つ
「なんだこれは!」
森蜘蛛?に撃ち込んだのはスパイダーネット
こっちのは魔術謹製で絶対に破れない
目の前で展開して絡めとるから正面から見たら驚くだろう
蜘蛛を蜘蛛糸で捕まえるんだからまさに因果応報
ネットに絡まっても大暴れと罵声が止まらないので、さっきの電撃はこいつには無効だったから爆裂音響弾を顔面目掛けてお見舞いしてやる
「あ」
スパイダーネットごと落ちていった
その先にも球状に張られていた森蜘蛛の糸があり絡めとられていた
面倒なのでこれもぶった切り、地面に落とし自分も着地・・・
しようと思ったらまたもヴェルーリアに抱き留められた
「ご主人様、ご無事ですか??」
どうしたこの娘??王子様キャラになったのか?
とりあえず下ろしてもらう
「ご無事でなによりですわ」
アウラムが寄ってくる
二人に詳細を話す
「妖精達の話では森蜘蛛のはずだというのですが、ヴェルーリアの話だと落ちてきたこの人が森蜘蛛から
出てきたと言ってましたわ
それは本当なのですわ?」
「直接見たわけじゃないけど、蜘蛛自体から分かれて出てきたのは確か
しかもしゃべっていた」
頷くヴェルーリア
「私も聞きましたし、あの声だとアウラムさんも聞こえませんでしたか?」
「聞こえましたわ、大声が」
様子を伺っていたらしく、装甲車からみんな降りてきた
「終わったのかの?」
いきさつを話す
「これですか?」
ニールがスパイダーネットを見に行っている
「ふむ、これは闇森人、ですね」
なんですと?
「エルフって、フレイアもエルフだけどダークエルフは別の種族なのか?」
「フレイアは普通のエルフじゃが、闇、が付くとそれは魔族なのじゃ」
でた、魔族
「しかし、この辺には魔族が居るはずないのじゃがのぅ?」
「いるはずない?って??」
少し考えるシャールカーニ
「魔族自体がこの【世界】では住めるとことが少ないのじゃ
魔素を吸収しすぎるから余程魔素が濃いところでなければ長くは生きていけぬ
じゃから魔素が濃い場所にしか住んでおらぬはずなのじゃが・・なぜここにいるのじゃろう?」
魔素が濃いところ??
なんとなく覚えがある気がするんだけど
「ところでこれ、どうします?」
鏃でつんつんしながら阿部ちゃんが無邪気に聞いてきた
「まだ確認することもあるから縛っておくか」
「先輩、ほんっと縛るの好きですねぇ」
ニヨニヨしながら口の前に手を持ってきてこっちを見る
もう慣れたよ
さて、あの高さに戻るにはどうするかね
「ヴェルーリア、さっきの木の上に戻って森蜘蛛がどうなってるか見てこれるかな?」
と頼もうとしたら
「我が行ってくるのじゃ
森蜘蛛とダークエルフがどうなって一緒になってたのか興味があるしの」
そう言って飛んで行った
やっぱり羽根なくても飛べるんだ
少し経って巨大な蜘蛛を持ち上げたまま飛んで帰ってきた
「こ奴も気を失っておるようじゃが、すぐ目が覚めるじゃろうて」
地面に降ろす
「妖精が言うには森蜘蛛は人を襲うどころかおとなしい性格だそうですわ
どうしてこうなったのかわからない、見たことも聞いたこともないって言ってますわ」
どうやって操ってたのだろうか
縛り終わったダークエルフはまだ目を覚まさない
敵対してきたし待ってる理由もない
間違っても首を飛ばさないよう力加減に気を付けて往復びんたを噛ますと、呻いた
「目が覚めたようだな
早速だが何をしたのか、洗いざらい話してもらうぞ?」




