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週休二日の裁量労働制って本当ですか?  ~異世界は後輩といっしょ~  作者: 事業開発室長
引っ越し先を内見しただけなのに

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ZERO DAY-3「世界を育てる?」

漸く目を開けると、そこは真っ白な部屋だった

物件を見に来てレリーフがあった部屋ではない


というか360度、どこまでも広がってる白い空間にしか見えない

天井も壁もないただただ広い空間


私一人?後輩は大丈夫か??

廻りを見回すと誰かがシャツの背中を引っ張る

後輩は私の後ろにいた

とっさに背中に隠れたらしいが一安心


「ここ、どこだろ?」


「さっきまで部屋にいたけど違うみたいですね、めっちゃ広いし全部白くて怖いです」


一応私も後輩も実体あるみたいだし、気を失った私の妄想とか夢ではないみたい


「誰かいませんかぁーーーーーー」


叫んでみる


『あら、どちらさま??』


のんびりした声が聞こえてきた

妙齢の女性と思わしき優しい声


「すみません、さっきまで家の内見してたんですが気が付いたらここに居まして・・・

ここ、どこですかね?」


端的にそのまま伝えてみる


すると4,5m先に扉が見えた

え?さっきまでなかったよね??

扉が開き、おねえさんが出てきた


私より少し年上だろうか?

ショートヘアーで丸顔、柔和な表情

恰好は・・・生成り色のワンピース、というかギリシャ神話?


「初めまして、お邪魔しています」


後輩も続いて会釈し、あらましを改めて簡潔に伝えた


『あらあら、もしかしてこの家かしら?』


おねえさんはどこからかタブレットを取り出し操作して画面を見せてきた

見に行った家がそこにはあった


「多分ここですね

家に入ったらでっかいレリーフが壁にあって、動かせそうなところを押したら部屋が急に明るくなって、気が付いたらここにいたんです

身体もあるみたいだし、死んだわけではなさそうですがなにがどうなったかわかりますか?」


『あら、押すとき()()()手伝ったのかしら?』


「二人で一緒に押しましたね」


後輩が素直に答える


おねえさんは腕を組んで納得したように


『なるほどね

二人で押したから、基準をクリアした選定者として認証されてきたのね』


「「???選定者???」」


怪訝な顔をした私ら二人を見ておねえさんは一言


『では説明しますね

どうぞこちらへ』


そういって手招きをした先にはバーゴラがあって、中にはテーブルと椅子があり座るよう促される

テーブルの上にはどこからかカップが出て来ていて、バラのような香りのする紅茶が入っていた


『まずは一息ついてください』


お言葉に甘えて一口頂く

口の中一杯にしつこくないくらい、でも強烈なインパクトのバラの香りが広がる

安い香料とかではなく、まさに口の中にバラの花があるくらいの気持ちいい香りだ

昔、こんな味のアイスがあった気がするな


おねえさんの説明が始まる


『あの家は少し特殊なのよ

近くにある遺跡の影響下にあって特別な役割を持っているの

それがさっき言った「選定者」を選別することなのね』


「選定者っていうのはなんでしょう?」


後輩が聞く


『選定者というの()()()()()()()()()()()()()()()()が選ばれるの


選ばれた二人には指定された()()の世界を育てて、次世代以降に繋ぐための活動をしてもらいます

その期間はあちらの時間で3年

結果として次世代を育てるに値しない世界だと判断すれば、担当者に全てやり直しさせます

貴方たちはその世界の選定を手助けするために選ばれた人、というわけです

つまり何をもってどんな世界に育てるかはあなたたち次第になるの

もちろん、二人が請け負ってくれるって前提があっての話になりますけど』


え?私ら次第で世界が変わるって、そんな大風呂敷を渡されても・・・・・

そもそも私らが腐敗と自由と暴力の世界にしちゃってもOKなの??

それともロマンや冒険あふれる世界?


『どういう世界が正解というのはありませんが、ロマンや自由はともかく流石に腐敗と暴力はどうかと思うわ?』


ん?口に出して言ったっけ?


『あちらの3年間はあなたたちの世界の時間で言えば3時間に相当します

指定された世界で活動して貰って、こちらの時間では今日の昼過ぎには元の家に戻ってきますよ』

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