16-9「JC女神、サウナーになる?」
女神が率先して裸族、いや露出狂ではどうしようもない
むしろ私と阿部ちゃんがこの世界では異質な訪問者なわけだから、無理強いはしないでおくしかないか
彼女とは後々話し合うべきかな?
少し温まったところでサウナに向かう
「ボクもサウナ、っての興味あるんだよねぇ
浴堂ってやつとは違うのかぁい?」
浴堂って昔の蒸し風呂っぽい奴かな?
蒸気を浴びるって意味では同じかもね
ドアを開けて入ると
「うわ!あっついねぇ」
あ、そこは女神も一緒なんだ
中は一般的な板張りの2段になった座面にしてある
今度はヴェルーリアとフレイアも一緒に入ってきた
「凄い!モヤモヤして見えますね、これなんですか?」
蒸気もあんまり見ることなかったのかね
「熱さが凄いですね、初めてですよこんなの」
どうするかわかってないので立ちっぱなしだ、そりゃあ熱い
「初めてだから、低い方に座ろうか
敷いてあるタオルを少しずらして木の板に体が当たらないようにしてから座ってみて」
手本を見せると3人ともすぐ真似た
「座っても熱いですね、このあとはどうするのでしょうか?」
ヴェルーリアが顔を覗き込んでくる
斜めにした身体と、滑り落ちる濡れた栗色と青色の髪がやけに艶めかしい
この仕草、ほんとに15歳か?
「すぐ汗をかいてくるだろうからそのまま少し我慢かな
あと、3人ともちょっと待ってて」
一度出て濡れタオルを作って持ってくる
「これ、頭に載せるなり頭を顔を包むなりしてあんまり頭が熱くなりすぎないようにして」
実演して見せる
「あ、少し楽ですねこれ」
フレイアがほっかむりしている
なんとなくかわいいのは普段とのギャップかね
「へえ、こんなので頭の熱さが随分と下がるんだねぇ」
JC女神は感心している
「熱いのを無理して我慢すると体に悪影響があったり、最悪死ぬからね?」
3人とも驚いている
「サウナってそんな危ないものなのですか???」
うん、そうだよ?
サウナも風呂も体調悪いとか、熱すぎるとか、体が冷えたまま湯船に入ったりするとやられるよ?
「なかなか恐ろしいものなんですね、お風呂って」
別な意味で感心しちゃったよ、ヴェルーリアちゃん
数分入っていると徐々に上気した顔と全身に玉のような汗が噴き出してきている
あれ?JC女神??座面のタオル光ってない?
「なんでしょうね、これ」
ヴェルーリアが不思議そうに見ている
もしかして女神の汗って光るのか?
身体がうっすら発光してるから気が付かないけど、出た汗でも光ってるってさすが神!なのかな?
「これ、あとで頂いてもよろしいでしょうか?」
言動がなんかヤバイ人にしか見えないですけど、フレイアさん?
「ほらぁ、ボクって女神だからねぇ、吹き出た汗も神々しいんだろうさぁ」
はいはい
しかし、女性3人とも汗をかくとまた見え方が違ってくるものだね
JC女神が放つ光も相まってなのか、それとも女性とサウナに入ることなんか今までないからそう見えるだけなのか
ふむ、まさに神々しくてこれはこれでなかなか目の保養になるね
「そ、そろそろ出ようかと思うんだけどどうだろうねぇ?」
汗だくでJC女神がギブアップを尋ねてくる
「じゃあ、最後にひと仕上げしようか」
立ち上がってサウナストーンに向かい、柄杓を取ってアロマ水をかける
ロウリュだ
「な、なんですかこれ!前が見えませんよ!
あ!あっつい!!熱いですよご主人様!!」
「うっ!これは凄いですね、こんなの初めてです」
「あ、これはダメだねぇ」
少し我慢してたがJC女神がドアを開けて、それに続いて2人も出る
一度かかり湯をして汗を流してもらって、次を選択だ
「このままデッキチェアーでゆっくりして汗をかくのもありだし、水風呂に入って引き締めてからデッキチェアーに横たわるのもありだし、どっちを選ぶかはお任せするよ」
外気浴ができればまた違うんだろうけど、それは町に戻って新設してからかな
「どう違うんだぁい?」
「水風呂に入るとその後じわじわ血行が良くなったように感じるかな
そのまま寝るととにかくだらだら汗をかいてそれはそれで気持ちいいんだよね」
「じゃあ、最初は水風呂に入ってみようじゃないかぁ」
あ!
止める間もなく飛び込みやがった
「あれ、下手すれば死ぬから絶対禁止」
余りの冷たさに飛び出してきたJC女神を指さして二人に強く強く警告した




