GIRL
ここにある言葉は冬を嫌う
厳しくて辛くて泣きたくなるような
冬の海を見てきたから
帰り道
夕暮れを飲み干す潮の鏡面
過剰な電波供給に壊される前に
やっとこの景色を見れるんだ
長い下り坂
どこか跳ねた気になって
投げ出された私を
きっと誰かは「可哀想」って言うのかしら
この町の
この夜空は何センチ?
黒猫が鳴く 波にあたり泣いているのね
ああ 過剰な電波供給に壊される前に
やっとこの景色を見れるんだ
長い下り坂
どこか飛んだ気になって
弾む私を
きっと誰かは「馬鹿」って言うのかしら
すべてが終わったら
自由だと言うけれど
でも すべてってなに?
帰り道
夕暮れを飲み干す潮の鏡面
過剰な電波供給に壊される前に
やっとこの景色に溶けるんだ
長い下り坂
どこか跳ねた気になって
投げ出された私を
きっと誰かは「可哀想」って言うのかしら
そうね
だったら私は
「まあね」って答えるかな