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2話 異世界って言ったらハーレムだよな!


木の陰から何か見えるので後ろに回ってみる。


「こいつは・・・兎?角生えてるけど。」


そこにいたのは角の生えた兎だった。

オチアイは、すかさず兎のステータスを見た。


「フルラビット?フルってなんだ?ん?なんだこれ!!」


FULL RABBITって英語じゃん!なんで、英語で魔法は使えないんだよ!と思うオチアイ。


「ステータス

 体力:10000

 魔力:10000」


フルってそうゆうことか・・・・強すぎだろ。この世界作った奴バカかよ。

フルラビットに気づかれない様に息を殺した。


ガサッ


オチアイはビクッと肩を揺らし、音のした方に顔を向けた。


「シィィィ(結構小さい音)」


人差し指を口元に置いてオチアイに合図をしている。小柄でローブをしている人が現れた。


「襲い掛かって来たら結構、厄介だけど一撃で仕留める方法があるから静かにしていて。」


身を屈め小声でオチアイに話している。

ローブをしていて顔は見えないが声からして女性だろうか。いや、美少年の可能性もあるか。

オチアイは不安と期待を胸にそのローブの人を見つめていた。


ローブの人は背中に背負っていた弓を手に取り指にかけていた矢を弦にかけゆっくりと弾きながら大きく息を吸う。


「くたばれクソウサギ!」


大きな声で暴言を吐きながら弦から指を放し矢が飛んで行った。

バレないように静かにしろと言いつつ襲い掛かる時大声出すんかい!と心の中でツッコミをした。

フルラビットはその場に固まっていた。あんな大声出したのに気づいていない?と思っていたが複数の殺気がオチアイを襲う。

なぜ俺?ローブの人にその殺気向けてくれない?全身がブルブルと震えているオチアイ。その振動でバターが作れそうなほどに・・・・

ローブの人に顔を向けるとそこにいなかった。木の上から草が異様に落ちてくるので上を見るとそこに奴は登っていた。


「おいゴラァァァァァぁぁ!何お前だけ逃げてるんだぁぁぁぁ!」


声を荒げるオチアイ。


「手を伸ばせ!登らせてやる。」


ローブから見える、か細い腕にオチアイは手を取り木の枝に乗せてくれた。

下から複数のフルラビットが目を血ばらせながら上を見つめている。


「ふぅ....助かった。」


下のウサギ共を見てローブの人は安堵した顔で言った。


「いや!助かってないだろ!あいつ等相当の強さだぞ!上がってくるんじゃないのか。」


声を荒げて言うオチアイ。


「安心しろ。あいつ等は結構強いが上がっては来れないけど・・・」


「けど?」


「この木を頭突きで倒壊させてくる。」


言ってる傍から木が大きく揺れ始めた。


「うぉい!どうすんだこれ!」


涙目になりながらローブの人に問いかけた。


「もうこうするしかない。」


こちらを見て言ってきてた時そのローブに蹴り飛ばされるオチアイ。勢いよく飛んでいく。

ウサギ達は飛んでいくオチアイの方に行く。


ドサッ

地面に落とされたオチアイの周りに先程まで木の下で目を血ばらせていたウサギ達が取り囲んでいた。


「あの野郎、後で絶対に見つけ出して説教してやる。」


とオチアイは身体強化の魔法を唱えた。


「よっしゃぁ来いやぁぁぁぁぁぁぁ!」


数時間後・・・

ボロボロになったオチアイがそこにいた。

周りにウサギ達はいなくただ一人そこに寝転がっていた。


「痛かった・・・・本当に痛かった。」


ウサギ達にリンチされていた。後ろ足で顔を蹴られ、魔法でボコボコにされ、髪の毛をむしゃむしゃと食べられて十円ハゲみたいになってしまった。


「俺の異世界生活は・・・スローライフは・・・・」


悲しみに暮れていた。


後ろから足音がする。


「マジで勘弁してください。異世界生活初日にこれは心がやられてしまう。」


どけ座をして言っているオチアイ。


「えっ何?コワッ。」


顔を上げると先程、木から突き落としてくれたローブの人がいた。


「お前!さっきはよくもやってくれたな!」


怒鳴りローブの人の胸ぐらを掴むと深くかぶっていたフードがはだけ顔が見えた。

耳が長く先が尖がっている、髪は金髪でとても綺麗だ。胸も膨よかでスタイルのいいエルフだ。


「ちょっと手を放しなさい。」


「うるせぇ!お前のせいで死にかけたんだ!」


気迫に押されたのかエルフは涙目になった。


「ごめんなさい。ごめんなさい。(´;ω;`)」


「あっごめん。言い過ぎた。2人とも無事だったから良しとしようか。俺も悪かった怒鳴ったりして。」


何故か謝るオチアイ。女性を泣かせた事に罪悪感が沸いたのだろう。


「そんな、優しい言葉かけないでもっと泣いちゃうから。うわぁぁぁぁぁぁん」


号泣してしまった。これ、傍から見たら俺悪者だよな・・・

とりあえず、エルフさんが泣き止むまで温かい目で見守る事にした。


「今日はここで野宿するか。蒔とかを取りに行くけどお前も来るか?」


温かい目を継続しつつエルフに問いかける。


「(´Д⊂グスン、私はここにいるわ。」


目の周りが赤くなりながら答えてくれた。


「そうか、じゃあちょっと待ってくれ。」


そういうとオチアイは少し開けた場所に手を向けた。


「創造! 天幕!」


そう唱えると野宿セットとテントが現れた。


「おぉマジで出てきた。すげぇ。」


驚いているとエルフはもっと驚いていた。


「どうやったの!?空間魔法でもなくソウゾウ?って何!?」


エルフはすごく驚いていたそれはもうとてもすごく驚いていた。


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