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二度目の人生は強敵と共に  作者: 金色い閃光
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第7話 おんぶに抱っこ


「グフフフフフフフ……グフフ」


「……ん」


 誰かが笑っているような声が聞こえ俺はうっすらと目を覚ました。


「……」


「……レヴィア?」


 目を開くと横になって寝ている俺の横で同じ体制になりながら、俺の顔をジーッと見ているレヴィアが見える。ふと明るいなと思い身体を起こすとカマクラには出入口が出来ていて、そこからは朝の匂いと共に優しい日差しが入ってきていた。


「す、すいません!な、何もしていませんので御安心下さい!見ていただけですので!」


「ハハッそんな焦らなくてもいいぞ、あまりにも盛大に……その……“アレ”になって気絶していたから、心配してたんだ。幸い呼吸はしているようだったから、その後は俺も寝たんだが」


 俺の言葉にレヴィアの顔がみるみるうちに赤くなっていき、俯いてしまった。


「そこまで照れられると、俺まで恥ずかしくなってくるな……まあ起きた事だし飯にでもするか」


「そそそそそ、そうですね!」


 そのキョドる姿に、ああなんて可愛い生き物なんだろうと思ってしまった事は内緒だ。


 朝飯は晩飯と同じくイノシシだ。今回はレヴィアに火を出し続けてもらいながら、そこら辺の木の枝を使い串焼きスタイルで焼いてみた。


「うまっ」


「本当にこのお肉は美味しいですね」


「普通はもっと違うのか?」


「ん〜肉汁は少ないですし、凄く獣臭いので、そこら辺の酒場とかで出されるお肉は食べれたものじゃないですよ」


「それはそれで食べてみたいな。……あっそうだ」


「コウ様?」


「ングング。ちょっとまってて」


 俺はある事を思い出し、葉っぱの上に置いてある肉を口に放り込むと、自分が寝泊まりしていた元小屋へ向かった。






「自分の服を買うのに金がないからな、これが売れるか見てもらおうと思って」


 持ってきたのは、黒スライムの核らしき物と倒したイノシシの毛皮の一部、それと俺の顔程の大きさの毛虫や甲虫らしき虫の死骸だ。


「いえいえそんな、助けて頂いたお礼もしてませんし、服くらい買わしてもらいますよ」


「まあとりあえず見てくれよ」


 レヴィアは黒スライムの核的な物を手に取り、真剣な面持ちで見てくれている。


「これは……ジュエル系の核ですかね?それにしては感じる魔力が禍々しいような……」


「ジュエル系ってぷにぷにしたやつか?」


「種族は同じですが、ぷにぷにしたのはスライムですね。こいつらはアメーバ←スライム→ジュエルと環境により形態変化するんです。どれが強いとかは無く、それぞに特徴がありますので区別も簡単です」


「へぇー面白いな。でもコイツらはぷにぷにしてて、俺を溶かしに来てたぞ?」


「スライムでここまで硬く大きい核は見た事がないですね……もしかしたらする変化直前かも……いや、違いますね……一匹や二匹ならわかりますが、この数のスライムが変化直前なんてありえませんね……」


 んーっと唸りながら手を顎にあて、考え込むレヴィア。


「多分私が知らないって事は、この世界の人間は誰も知らないと思うんですよ」


「確かに、賢者だしな」


「ですが分からないからと言って、無視できるような物でも無く、この禍々しい魔力は調べる必要があります。この核以外にも幾つか同じ魔力を感じましたので、それらは一旦持ち帰ろうと思うのですがいいでしょうか?」


「ああ、元々は売れればいいと思って置いていただけだし、好きなだけもっていってくれ」


 そして次々とレヴィアの異空間収納へ放り込んでいき、出発の支度を始めたのだが、問題が発生した。いや、正確にはずっと発生していたのだが。


「レヴィア〜」


 ここは偉大な賢者様にお知恵を借りるしかないと思い、文字通り泣きついた。


「ど、どうしたんですかコウ様!?」


 突然俺が泣きついてきた事により驚いたレヴィアが、少し嬉しそうな表情で聞いてくれた。嬉しそうなのは勘違いかもしれないが。


「よく考えなくても俺服ないじゃん?だから一緒に町に入れないじゃん?だからどうしようじゃん?」


「なんですかその喋り方は……とりあえずは私のポンチョを渡します。ズボンは無いので、先程異空間に入れた魔物の毛皮を腰に巻いて、誤魔化しましょう。町の近くに着いたら、私が服を買って来ますので、どこか適当な場所に隠れて、私を待っていてください」


「おおー流石賢者様、ありがとうございます」


 俺は両膝を地面につきながら、最上級の感謝を込めながら祈ってみた。


「お、大袈裟ですから、やめてください!は、早く準備して出発しましょう」


 困ったレヴィアも可愛いなと思いながら、俺はスグに準備するのであった。







「忘れ物は無いですね。では行きましょうか」


「おう!でどっちに?」


「ええっと……あっちです」


 レヴィアは少し悩むが、スグに指をさして方向を示した。


「……適当?」


「ち、違いますよ!太陽の位置と昨日山賊に追われていた場所などを加味した結果です」


「それだけで分かるとは本当に凄いな、ちなみにどれくらいかかるんだ?」


「だいたい丸三日ですかね?早ければ明後日の夕刻には着くとおもいす」


 俺はその言葉に衝撃を受けてしまう、丸三日この格好なのかと。


「……レヴィア?それは歩いてだよな?」


「は、はい。その通りですけど」


「なら走ろうか」


 次はその言葉にレヴィアが衝撃を受けた顔をした。


「無理です無理です!走ったとしてもスグに体力が無くなって、休んだ分遅くなりますよ」


「んん……なら抱っこしようか」


 その言葉にレヴィアの眉がピクっと動く。


「私をですか?」


「ああ、同じ体制は疲れるだろうし、体制を変えながらでもいいから」


 悩み出すレヴィア。そして最終的に出てきた答えがーー


「で、では昨日と同じようにと、おんぶでお願いします」


「昨日と同じ……ああ、お姫様抱っこか、了解。ならお姫様抱っこからで」


 渋々といった表情でレヴィアが俺の首に手を回し、俺が抱えると力を入れているためか、レヴィアの顔は赤くなっていた。


「しっかり掴まっていてくれ」


「は、はい!」


 レヴィアが力強くギュッと抱きつく。力を込めたことによって俺に胸が押し付けられてしまう。


「しゅ、しゅっぱつ!」


 抑えきれない感情と下半身を誤魔化すように、俺は駆け出した。







 太陽は一番高い所に登ろうとしており、もうそろそろお昼時、朝からレヴィアを抱っこやおんぶをしながら休みなく走ってきたが、そろそろレヴィアが限界だろうと思い、休憩をとることにした。


「大丈夫かレヴィア?」


「大丈夫ですよ。歩くよりは何倍も楽だし、コウ様が力強く持っていてくれるおかげで、安心して軽く寝てましたよ」


「良かった」


 レヴィアを地面に下ろすと、言葉通りまるで寝起きのように背伸びをしていた。


「それにしても速いですね。多分この調子なら夕刻前には着くんじゃないでしょうか?」


「なんだ意外と近いんだな。丸三日って言っていたから、ちょっとビビってた」


「コウ様が速すぎるんですよ!馬車でもここまで来るのに一日はかかりますよ!しかも私を運びながらなんてスゴすぎます!」


「そ、そうかな?と、とりあえずお昼休憩にして一休みしたら行こうか」


「了解です」





 そして飯を食べ終わり、移動する事数時間。俺たちは町が見える場所まで来ていた。


「おお、もう町が見えたぞ!」


「……本当に速すぎますよコウ様。まだ夕刻にすらなってないじゃないですか!」


「いやー久しぶりにまともな服を着れると思ったらテンションあがってしまって……そ、それで俺はここら辺で待っとけばいいか?」


「そうですね、ちょうど森との境目ですし、コウ様が隠れれる場所もあるので大丈夫でしょうし。では行ってきますね。猛ダッシュで服だけ買ったら速攻で帰ってきますので!」


「お、おう。気をつけてな、ゆっくりでいいからな」


 そしてレヴィアは陸上選手のように腕を思いっきり前後させながら猛ダッシュで町まで走っていった。



ーーー


 レヴィアはフードを深く被り猛ダッシュで町の門まで行くと、門番にカードの様な物を見せ中に入っていった。


「危なかったー!眼鏡してないんだった……先に家に帰って予備の眼鏡を」


門をくぐるとレヴィアは一目散に家に走っていく。


「ハアハア……やっと家だ……」


家の前まで来ると人影がレヴィアへ近づいてくる。


「あらあら、レヴィちゃんやっと帰ってきたのぉ?心配したのよぉ?」


「ハァハァ……ただいま母さん」


 髪はレヴィアと同じ黒で、長い髪を一つに纏め、肩から胸の横へとするりと出し、のほほんとした目は、少し垂れており、優しそうな性格が滲みでている。そして胸は二人が母娘である事を示すようで、レヴィアより大きいのではないだろうかというサイズだ。


「ふふ、おかえりなさいレヴィちゃん」


 挨拶を済ませ、レヴィアは急いで家に入ると自分の部屋へ急ぎ向かった。


「眼鏡、眼鏡、予備の眼鏡……あった」


 小さな木箱にしまっていた大きな黒縁の眼鏡をかけるとすぐさま家の外へ出た。


「あらぁ?そんなに急いでどうしたの?」


「説明は後でするから、ちょっと出てくるね!あ、あと今日お客さん来るからご飯の準備もしといて!」


 そう言うとレヴィアは母親の返事も聞かずに走り去っていく。


「あらあら、珍しいわねあの子があんなに楽しそうなの。フフ、お客さんかぁ」


 我が子の楽しそうな顔に、母親はどんな人が来るのか楽しみになる。そして鼻歌を歌いながら畑から野菜を収穫し、今晩は豪華にしようと料理の段取りを決めていくのであった。


「ええっと、コレとコレと……あとコレも……でお願いします!」


 ドンっ!とカウンターの前に服を置くと急かすように会計を頼む。


「ど、どうしたんだいレヴィちゃん。これ全部男物だよ?」


「そんな事はいいですから、早く会計し下さいモックさん!」


「わ、わかったよ。ほら12000エルだよ」


 レヴィアは異空間収納から金貨と銀貨を取り出し、投げるようにカウンターへ置くと、そそくさと店を出ていった。


タタタタタタッ。


 レヴィアは急いでいた。あってまもないあの人に、早く会いたくて会いたくてしかたがないように。 整備されていない道を走り、止まることもせず門番に会釈をし門をくぐるレヴィアであった。







ーーー



「レヴィアが居なくなると途端に暇だな……ああ、レヴィア……」


 森の中にある石の上に座り、レヴィアの事について悩んでいた。しばらくすると遠くの方から悲鳴らしき声が聞こえ、何事かと思い急いで声のする森の方へと向かった。





 向かった先では、馬に乗った男女が言い争いながら何かから逃げている様子。俺は勘違いかもしれないと、念の為少し距離を取りながら並走して様子を伺うことにした。


「キャーーー!何なのよあれは!早く!もっと早く走ってよ!」


「そんな事言ったって馬車も捨ててミイちゃんが全力で走ってるんですよ?それにもう限界が近いようですし……ミイちゃん死ぬ時は一緒だからね……」


「ブルルルル、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ」


 しばらく様子を見ていると、木々を押し倒しながらミイちゃんを追っている、黒い鬼の様な怪物が姿をあらわした。


「キャーーー!また来たまた来た!」


 しかしミイちゃんと呼ばれる馬は傍から見ても今にも限界を迎えそうで、徐々にスピードが落ちていき、段々と黒鬼との距離が詰まっていってしまう。


「この格好でいくのか……仕方がないか」


 考えている暇は無いと、俺は再び駆け出した。







「ゥ゛オ゛オ゛ォ゛オ゛!」


 追われている女の子が後ろを振り返ると黒鬼は馬に否、ミイちゃんのスグ後ろまで迫っていた。


 まるで怪獣映画のように、ドシンドシンと足を踏み鳴らしながら走る黒鬼は、手を振り上げ、今まさに逃げている女の子達へ攻撃しようとした瞬間、わずかに走るスピードが緩む。そのタイミングを狙い俺は黒鬼の横っ面目掛けて飛び蹴りを命中させ、森の奥へと吹き飛ばした。


 4~5m程吹き飛んだ黒鬼は、勢いそのままにドンっと大きな木にぶつかり動きを止めた。


 どんな奴かと観察しようとすると、黒鬼は何事もなかったかのようにゆっくりと起き上がってくる。対峙するとその異常な姿がよく分かった。黒く塗りつぶしたような肌、腕や脚は血管が浮き出、微かに発光している。目はヤギの様な横長の瞳孔で、左右四つずつあり全てがバラバラの動きをし、時には回転している。頭には大きな角が2本ありその周りを小さな角が護るように数本生えていた。


「俺ヤギの目だけは無理なんだよな……しかも4つもあるし……あ゛あ゛ああぁ」


 その異様な目に生理的悪寒が全身を駆け巡り、身震いしてしまう。


「ヴゥウウウウウ!」


「いや、だって無理なもんは無理だし。てか話わかるのか?」


 俺が喋ると、黒鬼は返事でもするかのように唸りを上げ向かってきた。


 黒鬼は俺の前までもの凄い速さで近づくと、右拳を振り上げ、思いっきり振り下ろして来た。


ドーンッ!


「これは中々……」


「ヴゥウウウウウ!」


 眼前まで迫っていたハンマーナックルをスレスレで避けると、黒鬼は再度右拳を振り上げ、再び叩きつけて来た。


「くぅー!」


『身体損傷軽微、HPを使い自動修復に入ります』


 受け止めた右前腕の骨が折れた音が聞こえたが自動修復が発動する。そしてその衝撃で膝まで地面に突き刺さってしまうが、スグに脱出し黒鬼から距離を取った。


「……オラッ!」


 深く息を吸い、黒鬼に向かい全力で走る。あまりの速さに黒鬼は俺を見失ったのか、固まってしまう。そんな黒鬼の右脚に、内側から全力で蹴りを放つ。


 バキッ!


 そんな音が辺りに響き黒鬼が、バランスを崩し前のめりに倒れた所へ、顔面へ全力のサッカボールキックを放った。前のめりに倒れそうだった黒鬼は背中を反対に曲げながら、後ろに倒れていった。


「……」


 少し待つと黒鬼は顔に怒りを滲ませ、折れたはずの脚をバキバキと鳴らしながら起き上がってくる。


「ヴゥウウウウウゥウウウウウ!」


 まるで俺は怒ってるぞ!と言わんばかりの咆哮を上げ、コチラに走ってくると、巨大な拳の右ストレートが飛んできた。


 俺は左脚を前に斜になると、右の手の平を下に向け、弓を放つような体制に構えた。迫る来る右ストレートが指先に当たる直前、円を描きながら手の平が上へ向くように時計回りに半回転させる。手の平が右ストレートの下へ滑るように入っていく。そしてタイミングを見計らい、力強く右脚を前に踏み込み、フンっ!と下から上へと掌底を黒鬼の肘に入れた。


 バキッ。


 黒鬼の右肘が関節とは反対に曲がり、腕は振り子のぷらぷらと垂れ下がった。


「どうだ?」


 近づこうとすると黒鬼はすぐさま後ろに跳躍し距離を取ると、黒鬼は右手で自分の左腕を掴むと引きちぎった。


「ヤケでも起こしたか?いや違うな……これは……」


 黒鬼が引きちぎった自らの左腕はウネウネと動きだし形を変えていく。


「それは……」


 黒鬼の左腕は剣に変わった。握りての部分は手のまま。刀身はおそらく骨であろう。肩だった所が一番大きな刃になっていて下に行くにつれ小さくなっていく。肘だった部分は曲がるようになっていて何とも不思議な形をしていた。


「ガア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!」


 黒鬼が叫ぶと同時に無くなっていた左腕が新たにウネウネと生えていく。生えてきた左腕に剣になった左腕を持ち替え握手の形でガッチリと持たせた。


「シャっ!」


 自分に気合いを入れるための言葉を合図に俺と黒鬼は再び交差した。


 黒鬼が渾身の力で剣を振り下ろし、俺は右手を猫手にし黒鬼の持ち手へ手刀を放つ。俺の手刀は黒鬼の左手に命中するが、当たった瞬間、剣の手首部分がカクンと折れ曲がり俺の肩へと刀身が吸い込まれていった。


「!」


 当たる直前身体を時計回りに回転させながら剣をよけ、その勢いのまま、黒鬼の右脇腹へ裏拳を放つ。剣は地面にめり込み、黒鬼はウプっと口から透明の液体を吹き出し倒れた。


「もうちょっとだったなぁ」


 倒れている黒鬼にニヤニヤしながら挑発をすると黒鬼は凄い形相で睨みながらヨロヨロと立ち上がった。


「グ、グ、グ、グ、グァアアアアァ!」


 黒鬼は空に向かって雄叫びを上げると全身に力を込めだした。


「……待っといてやるよ」


 スグに変化は起きた。黒鬼の身体が赤黒く変色し蒸気のようなものが漂う。目は小刻みに震えバラバラに動き、血管からは血が吹き出しだすが、傷がみるみるうちに治っていく。


「ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ、ガ」


 黒鬼が壊れた機械のように同じ音で鳴き続ける。


「イカれたか?」


 そう言葉に発した瞬間、黒鬼がさっきの倍程の速さで剣を振り下ろしてくる。地面に当たった瞬間辺り一体に地面だったものが飛び散った。


「!」


 俺はバックステップをして、飛散物を避けるが、黒鬼はそれを許さず追撃に移る。力任せの振り下ろしから始まり俺に何度も切りつけてくる。それをギリギリで避け続け、連撃の合間を縫って、黒鬼の顎目掛けて軽く跳躍しながらのハイキックを放つ。黒鬼はヨロッとしながら後ろへ一歩後退し、隙だらけとなった黒鬼の両肩の関節部分目掛け、両手で手刀を入れた。


 両肩は完全に外れ腕を上げようとしても、ピクリともしない。しかし黒鬼はそんな事は関係ないと身体を振り回しながら剣を振り回してくる。


「自分の状態も理解出来ないのか……」


 滑稽な黒鬼の姿に耐えきれなくなった俺は、助走をつけ飛び後ろ回し蹴りを黒鬼の胴体目掛けて放つ。


「……」


 黒鬼の胴体は切り取られたかのように消し飛び、跡には黒鬼だった物が転がっているだけとなった。


『レベルが上がりました』

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