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パニック作品

夏の雪


友人等と海水浴に行った帰り、地下鉄の電車に乗っている時だった。


何の前触れも無く突然電車が大きく揺れる。


急ブレーキが掛けられ僕達は手すりや座席にしがみついた。


真っ暗闇の中スマホで家族に電話を掛けたけど繋がらない。


電車の前方のトンネルの天井が崩れ次の駅に行けないと運転手さんに説明を受ける。


運転手さんと車掌さんの誘導でスマホの明かりを頼りに電車から降り、地震が起きる前に停車した前の駅に向けて歩く。


前の駅に向けて歩く僕達の目に、明かりに照らされたあっちこっちに亀裂が走るトンネルが映る。


前の駅にようやく辿り着いてホームの下から駅を見上げ立ち尽くす。


駅の大部分が土砂に埋まっているのを見て。


不思議なことにこれだけの災害が発生しているのに救助隊の姿が見当たらない。


何時崩れるか分からない天井に注意しながら階段を上がり地上を目指す。


改札口を通り抜け通路を歩く僕達の目に出口と書かれた看板が映る。


歓声を上げ出口に向けて走る。


でも外の風景が目に映ったとき僕の足は止まった。


足を止めた僕を追い抜き外に駆け出して行った人たちも立ち止まり周りを見渡している。


周りには黒煙が立ち上る焼け野原が広がり、黒い雪に見える灰が降り注いでいた。



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