頼み事
久々過ぎる・・・
よかったら覗いてみてください
ピリリと携帯が鳴る。
時間は?
午前一時……
こんな時間に電話してくる人なんて一人しかいないと思いながら携帯の画面を見ると、やっぱり
ピリリーー
…… しつこい!
時間考えてくれよ
「はい」
俺は渋々な感じを全面に出して携帯に出た
「いやいや やっと出てくれたね 君なら必ず出てくれると思っていたけどね」
相変わらず変声機を使った声で男か女かわからない声で話してくる相手は
「なんですか?小泉先生 時間考えてくださいよ 何時だと思ってるんですか」
「時間なんて宇宙からしたら些細な流れに過ぎないじゃないか」
何と比べてるんだかこの人は!
人の時間は有限なんだよ!
「はいはい 要件はなんですか? もう」
俺は早く寝たいんだよ
やっと一仕事終わったところなんだからさ
「実はだね 怪盗ツインシスターズと怪盗アラン=ジャックとコラボ企画の話が出ているんだよ」
な なに!?
俺の知らないとこでそんな話が進んでたのか?
「せ 先生 そんな大事な話なんですぐ教えてくれなかったんですか!」
「……よくいう すぐ電話に出なかったのは君だというのに まあいい 実は君に頼みがあって電話したんだが」
なんだ?
この人の頼み事なんて今までろくな頼み事だったためしがないけど、興奮してた俺はそんな事すっかり忘れていた
「なんでしょうか? 俺で出来る事だったらなんでもします!」
「ほほう なんでも……ね」
「はい! 怪盗ツインシスターズの為になることだったら!」
だってそうだろ? 古泉先生は変な人だけど、作品は最高に面白いんだからな
作品と姉ちゃんの為ならなだってするさ!
「では 君のその粋を買って 頼むとするかな 頼み事というのはだね 私の代役としてイベントに参加してほしいのだよ」
代役として?
どういうことだ? イベントってことは普通作者同士の対談とかそういうのだと思うが
「察しのいい君のことだ その通り 私の代役小泉本人の役でイベントに出てほしいのだよぉ〜」
「断ります!」
俺は即答した
今はSNSが発達した時代、写真撮られてそれを流されでもして万が一姉ちゃんにバレたらどうしてくれる!
俺の仕事は姉ちゃんにはバレてはならないんだぞ
ましてや俺が小泉先生と関係者だったなんてもっての外だ
「2秒前まで何でもするって言ってましたよねー! 即答で断るとはどういう了見ですか〜 ははぁん さてはお姉さんに顔がバレたらどうしよ〜 お姉さんに嫌われる〜 絶交される〜 泣いちゃう〜 とか思っているのですねぇ」
「後半は違いますが顔が姉ちゃんにバレるのは断じてあってはならないとは思いました よってお断りさせて頂きます では切りますよ」
「ちょ ちょっと待ちたま〜え 釣れないじゃないか 私と君は表裏一体だろう? 作者が困っているのだからこういう時は助け合うのがパートナーではないかね? 君が頑なに断るというのであれば こっちにも考えがあ〜るよ?」
何だよ? 引っかかる言い方するなぁ
嫌な予感はしているが……
「断るというのであればどうしようって……」
「君を怪盗ツインシスターズの担当イラストレーターから外しま〜す」
「ぜひ 代役をやらせて頂きます!!!!!!!!!!!」
またしても俺は即答で答えた
それだけは勘弁してくれ小泉先生様、俺は今の怪盗ツインシスターズのイラストに全力を注いでいるんだから
小泉先生の作品に惚れているのは間違いないこれは本音中の本音だ
「そうですかぁ〜 いい返事が聞けてよかったですよぉ ではイベントの詳細はメールでお送りしますので〜 当日はよろしくお願いしま〜すねぇ そんなに大したイベントではないですから〜気軽に行ってきてくださ〜い」
と言ったところで一方的に電話を切られた……
くそー小泉先生のやつめ、一番痛いところを突いてきやがって
この頼まれ事が後々面倒なことになるなんて今の俺には想像すらできなかった
まだ続く予定です