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姉ちゃんマジLOVE100%  作者: シャドウ
4/6

第四話 夜田 シュンの正体

『夜田 シュン』

最近になって人気上昇中の萌え系キャラデザイナー。

その正体は、関係者以外謎とされている。


彼の作品が一躍有名になったきっかけは、現在放送中のアニメ、

『怪盗 ツインシスターズ 』

原作者の『古泉こいずみ つかさ先生』の2作品目である双子の美少女怪盗が主人公の萌え系アクションアニメだ。原作はライトノベルで、キャラデザを夜田シュンが担当している。



姉妹のシスターと僧侶のシスターをもじったものだが、双子の姉妹がセクシーシスター(僧侶の方)のコスチュームで、予告した美術館等から美術品や骨董品を盗むのだが、ツインシスターズが盗むものは必ず曰く付きのもので、悪の組織が絡んでる物を奪う。ツインシスターズは怪盗であるが、義賊として、市民から敬われている。といった内容のものだ。


夜田 シュンは、古泉先生からの熱烈なオファーを受け、怪盗ツインシスターズのキャラデザを引き受けたと言われている。



とまあ、長くなったが、以上が夜田シュンに関する一般的な情報だ。



ピピピピっと俺の携帯が鳴る。携帯の液晶には。

「古泉先生」と出ている。

今現在の俺のパートナーだ。


「はい。夜田です」


「こんばんわ〜 夜田せ〜んせい。ご機嫌如何ですか〜?」


古泉先生の声はなぜかいつも機械仕掛けの声で、もっと簡単に言うと変声機を使った声で、

正体が男なのか女なのかもわからないのだ。


「こんばんわ、古泉先生。こちらは元気ですよ。ご用件は?」


「相変わらず冷たいじゃないか夜田先生、まったく君はいつもいつも冷たくていけないな。今現在のパートーナーはもっと大切にしてもらわないとね」


変声機を使って電話してきてるやつがよく言うわ!


「別に冷たくしているわけではないのですが。いつも言っているようにまずメールで用件を送ってください。なるべく電話は控えたいんですよ」


今も俺はできるだけ小声で話している。


「はいはい、そうだったぁね〜。次回からは気をつけてますよ〜ぉっと。で、用件なんだけど。『怪盗 ツインシスターズ 第五巻』はもう読んでくれたかね?」


「ええ。今回も大変面白かったです。どの場面を挿絵にしようか迷っているくらい、全部が面白かったですよ」


俺は正直に感想を伝えた。こんなふざけた声の人だが、書く作品の内容はすごく面白い。

そして、今回の新作である第五巻も読者の期待を裏切らない大変面白い内容となっていた。


「そうですか〜。気に入って頂けたなら良かったですぅ。では第五巻のイラストも期待していますからね〜。いつものように可愛くてエッチなイラストをお願いしますね〜、うへへぇ」


「わかりました。古泉先生のご期待に添えるイラストを必ず描きますので楽しみにしててください」


では、っと言って電話を切る。


ふ〜っとため息をついていると。



「電話終わった?」


ビクっ!!


「ね 姉ちゃん? い い い、 いつからそこに?」


「『楽しみにしててください』のところかな? なに?なに? 成績のことで先生から電話でもきたの?」


成績のことで生徒に直電する先生がいるかはわからんが、今はそういうことにしておいたほうが、都合が良さそうだと思い。


「そ、そうなんだよ! 先生ったら心配で直電してくるもんだから俺も焦っちゃったよ。次の期末テストは楽しみにしてるぞって言われたもんだから、ついこっちも喧嘩を買っちゃったみたいな感じ!」


「ふふ。へー じゃあ お姉ちゃんもテスト結果楽しみにしてるね」


「あ ああ。期待しててくれ!」


じゃあ勉強頑張ってね、っと姉ちゃんは部屋を出て行った。


「危ない、危ない。だから電話してくるなって言ったのに、古泉先生め」


夜田シュン=朝倉 瞬だということは姉ちゃんには絶対にバレてはいけない事実。

俺は、仕事道具や資料などは机の引き出しに入れ常に鍵をかけ、絶対に覗かれないように、細心の注意を払っているのだ。

なのに、部屋の鍵を掛け忘れていただなんて、本当に危なかった。


「さて、今度こそ部屋の鍵は閉めたし。仕事に取り掛かるか! 今回はどいういう絵にしようかなぁ」


と俺は仕事に取り掛かるのだった。





久々の投稿です


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