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即興シリーズ

恋と愛の瀬戸際

作者:




恋愛って言葉は、どうして繋がっているんだろう。恋と愛、それぞれ独立した意味を持つというのに。


これは僕の持論。恋愛って言葉は、幸せを表現する一つの形なんじゃないかなって。僕にとって恋とは、誰かを好きになるってこと。愛は、互いの思いが重なるってこと。

好きな人と、気持ちが繋がって。お互いを想い合うことを恋愛と呼べるのかななんて思うんだ。



…… 僕たちは、どうかな? 君を好きになって、恋をして。気持ちを告白して、君はいいよと言ってくれて。恋人って関係にはなれたけど。

君の気持ちは、よく分からない。僕の気持ちばかり大きくなっていないかななんていつも不安です。



「…… 好きだよ」

「うん。私も」


信じてる。けど、同じかどうかはその言葉だけじゃ分からない。恋人と言う関係の中で、僕はまだ片想いをしているようで。


君と僕の『好き』は、等価値になっているかな? 重いよね、こんな感情は。だからとても不安だけれど口には出さないよ。 君のそばを離れたくはないから。



……でもね。例えばさ、僕と会えなくなったら、悲しくなりますか? 僕から連絡しなくなったら、心配しますか? 僕が他の女の子に目移りしたら、嫉妬しますか?

僕が、いなくなったら。泣いてくれますか?




…… なんてね。



自信なんて、これっぽっちもないんだ。君の隣にいれること、たまに夢かななんて今でも思うよ。でもね、手を伸ばせば届く距離に君は今いるんだ。これは、嘘じゃないから。




恋愛になりきれてないのかもしれない。恋人には、見えないのかもしれない。まだ、僕の一方的な恋のままなのかもしれない。




「…… どうしたの? 珍しい」

「いや、その…… 寒いからさ」

「…… ふふっ。片方だけあったかくなってもね」


君はそう言って笑ってくれる。そんな顔をそばで見ていたいから。






不安が消えることはないんだろう。でも、僕が君を好きなことは、誰にも変えられない真実だから。



まだ、片想いでも。君のそばにいれるように。…… 願うなら、この恋がいつか、愛と呼べるように。






君の小さな手を、離れないように握るんだ。









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