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能ある鷹は爪隠す  作者: 峰白麻耶
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前世の走馬灯

これはあらすじにも書いたとおり時代遅れな陣術使いの革命祿の改訂版です。自分で読んでて色々思うところがあった為書き直し数ヶ月温めてあったものです。


感想や何か思うことがあればお気軽にどうぞ。作者がやる気になるかもしれません

どうも暇人のみなさん。俺です。そんなの誰か分からない?


それはそうだろう。自己紹介もしてないのに名前が分かるなんてそれこそ有名人かエスパーーって奴だろう。


自己紹介と言えばコミュ障にとって最大の難関。普段注目を浴びない人間が注目を浴びると緊張するよね。


俺?俺は元の家柄の関係でそう言うのは馴れてるんだ。表面的な関係は楽だよね。俺の場合は知り合いは居るけど友達はいない。そう。友達が少ないじゃなくて居ないんだ。


まあ、仕方ないよね。これでも人間不信だったから。今はある人の助言で少しはマシになったけど。


何時までこの話をぐだぐだ続けるのか?そうだな。取りあえず俺の頭上に降ってくる鉄骨が俺に当たるまでか?


おいおい。そんな驚くことか?人間は何時でも死ぬんだぞ?あっ。そこじゃない。場面が全く分からないって言うことね。それじゃ俺からこの面白い状況を説明しよう



時間は先登り数分前。俺はアニメ、ゲームのイベントの帰り道をほくほく顔で歩いていた。欲しい物を手に入れ戦利品を今回のイベント名とキャラが書かれたバックを肩に背負いそこからはポスターなどがはみ出ていた。


すると数メートル離れた所で女性がこちらを見て悲鳴を出している。


ちょっと待て。確かにこれはアニメの戦利品だが悲鳴を出されるほどの物は奥に入れてる。分かるはずがない。


とまあ。これは冗談だ。まあ、際どい。否、多くの人がスリーアウトでチェンジという物があるのは事実だ。


俺は視線の先をたどり上を見る


そこには何だかの理由で落ちてきた鉄骨。ちょっと待て。本当に建築会社仕事しろよ。えっと。10本くらい落ちてきてるぞ。


道よけたってこれ確実に死ぬぞ?


しかも運の悪いことに近くには小学生くらいの女の子が。はい。これはあれですね。ただで死なせないよ?って言う意思表示かな?


まあ、ニートの俺が生きていてもしょうがないし未来ある幼女ちゃんに生きて貰いますけどね。


俺は幼女ちゃんを抱え上げてハンマー投げの容量で一回転。安全圏にいてかつごつそうな人に幼女ちゃんをダイレクトパスする。


あんちゃん!後は頼んだぜ!



とまあ。これで今に至るわけだ。俺の些細な暇つぶしに付き合ってくれや。



俺は俗に言う大企業の息子。次男だ。面倒な跡取り争いには参加する気がなく兄を支える側として勉強をしていた。


しかしどうやら俺の方が兄よりどの分野でも能力、特に記憶力が高かったようでいつの間にか俺が跡取りとなっていた。


そして両親は俺の記憶力を使って会社を大きくする事を企んでいた。俺はある意味歩くメモ帳だったからだ。それで会社の後ろ暗い所を覚えさせるつもりだったらしい


俺の両親は会社を大きくするためには手段を選ばない。文字道理の黒い手段で会社を乗っ取る。そのため多くの恨みを向けられているのは言うまでも無いだろう


そしてその恨みが爆発した。


俺が9歳。兄が13歳だった



俺が家に帰りドアを開け奥に行くと兄と両親が紐で縛られていた。この日は兄がテスト期間で早く帰っており両親も家にいた。奥には男が4人。俺は見た瞬間に逃げようとしたが腕を掴まれ腕と足を縛られた。


男達は俺達にこう聞いた。この顔に見覚えはあるかと。


俺以外の全員が無いと言った。


本来なら全員が知っていなければならない。この4人は俺達の一家で会社を潰したようなものだから。


リーダー格と思われる男が俺を指差しこう言った。お前は生かしてやる。だが一生忘れられない光景を見せてやる。そう言って1人1人少しずつナイフで切りつけ、殴り、蹴り、恐怖を与え罵倒をし徐々に命を奪って行く。


命乞いをしようが関係なく。


終わる頃には鮮血が壁を濡らし人体の原型すらなくなった肉片が部屋に散らばっていた。男達は恍惚な表情を浮かべ顔や服に付いた血をそのままに家を出て行った。


男達はこう思っていただろう。裕福な暮らしをしていたお坊ちゃんに精神的な苦痛を与えたと。


だがそんなものはとんだ見当違いもいい。それこそその時の俺は両親の期待が俺の方向いて兄の嫌がらせを受け両親からは完璧な道具扱いだった。


この状況を打破するために俺は両親の会社を倒産させようとしていたのだ。しかしそんな事もせずにわざわざ殺してくれるなんて何とも嬉しい。正直あんまり期待していなかった可能性なので嬉しい誤算だった。


しかし面倒なのはここからで、両親の遺産を目当てにハイエナのごとく親戚が集まっていた。


時には強引に、時には騙し……何度殺されると思ったことか。それこそジーヤ。俺の子供の頃からのお手伝いが居なければとっくにご臨終だったろう。


そんな生活を数年続けて俺は山奥に住む私利私欲とは無縁な爺さんと婆さんに引き取られる。ジーヤには流石に保護者を頼めなかったのだ。


俺が2人に引き取られたのは2人に子供がいないから。そして2人は武道家で自分達の技をどうにか継いで欲しいという事だった。


今までの境遇のせいで自分の身を守ることの重用さが分かっているので喜んで了承した。


そして俺は通信制の高校に通いながら修行をしていくうちに一つのことに気づいた。


この2人は人外だと。


結構な年のはずなのに当たらない。攻撃が重い。爺さんから武器全般。婆さんからは空手や柔道に合気道などなど。

2人に勝つことに大分時間がかかった。


2人にはそれ以外にも色々教わったが今は割愛しておこう。



今の俺が在るのは俺の周りの中で有一と言っていいほど稀な良い人だった。


2人が死んでから東京に出て遺産を使い株で稼いでいたと言うわけだ。





あー。後少しで当たるな。ここで今世の反省。来世の抱負。今の心境を語ろう



今世は壮絶すぎた。俺は悪くない


来世と言う物があるのならゆっくり暮らしたい


出来れば俺が死んだ後。俺が持っていた袋の中は覗かないでね。エロゲーを持っていた男が幼女を救って事故死なんてニュースがでるから













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