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届かない

作者: 睦月

届かない

そう、もう手をのばしても届かないのだ

愛する人を守るために伸ばした手はもう届かない

愛する人はもういない

どれだけ手をのばしても

だから俺はこう叫ぶ


「届かなくてもいい、俺の見えるところにいてくれ」


そんな願いはもう受け入れらないらしい

ホントこの世界は腐ってる

ちっとも都合よくできてない

むしろ都合が悪くなるように出来てるらしい


俺は愛する人を守ると決めた

いつでもどこでもかけつけて愛する人を傷つける奴をぶっ飛ばすと決めた。

なのに俺のそばにはもう愛する人はいない

俺があの時もっと早くかけつけていれば愛する人は死なずに済んだかもしれない


俺はプライドが高い とよく言われる

そのプライドはよく俺を邪魔した

プライドのせいでケンカをふっかけられた

ケンカには勝った

でもその復讐として相手は俺の愛する人を狙った

愛する人は胸を刺され即死

相手は裁判で刑務所送り


俺はこのどうしようもない怒りをどこに向ければいい?

俺はこのどうしようもない絶望をどこに向ければいい?


どこにも向けられない

向けたってむなしいだけ

だから俺は叫ぶ


「届かなくてもいい、俺の見えるとこにいてくれ」

「俺と一緒にいなくてもいい、生きてくれ」


そんな願いは一生かなえられない


ホント腐ってる

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