小説家さんたちの腰痛問題
座るときはゆっくりと、立ち上がるときも静かに立ち上がる。
そこまでしなければ。我々の職業病 苦しみは伝わっていかない。
むしろ読み専の読者様にこの苦しみを伝えたい!
外をあるこうにも膝が雷のごとき激痛が走る。
重い荷物を持つと腰が痛い、立ち仕事もつらい。
作家にとっての職業病を小説にさせた小説家がいる。
家庭を持ちながら執筆する女性ミステリー作家の先駆者として知られ、繊細な心理描写と社会性に富んだ作風で数々の名作を生み出し、2007年には女性初の日本ミステリー文学大賞を受賞した。小説家、夏樹静子さんさんの「椅子がこわい」だ。
タイトルで腰痛記を書き「腰全体が活火山」と表現させた。
『人間の証明』や『野性の証明』などの社会派ミステリー小説「証明」三部作で大ヒットを飛ばし、半世紀以上にわたり日本のエンターテインメント小説界を牽引する小説家 森村誠一さんは50代から腰痛に苦しめられてきたという。痛み止めの注射を打っても効かず、座っていられないほど苦しみ。立ってもいられないほどだったがのたうち回って原稿用紙に向かったそうだ。
昭和を代表する小説家、社会派推理小説のブームを巻き起こし。『点と線』や『砂の器』などの数多くのミリオンセラーを生み出し、戦後最大の人気作家と称された松本清張さんは「作家に問われるのは、何時間、机にしがみついていられるかだ」。その言葉を思い出し「負けるものかと闘志を燃やした」と書く。
エッセイ作家 森村誠一の著作「老いる意味」には日課にしていた「写真俳句」というものも腰痛の一つだったようだ。句を詠んで情景の写真を撮る。
疲れや腰と痛みを忘れて小説に没頭したことがある。
先に物語が生まれ、イメージした表現がすっとはいってくることもある。
小説を書き終えたあと、気持ちよさと晴れやかな時間が流れていく。腰の痛みのストレスから解放してくれそうだ。
そして、あとになって腰が痛くなる。




