長耳族の村での初めての実践
家に手紙が届いた。
「ザリウス王からだ、なになに」
あの日、平穏だった日常が、静かに変わり始めた。
ユイラとトワムが冒険者時代お世話になった王族かららしい。
隣国との戦争の応援要請だ。
手紙には、かつて共に戦場を駆けた仲間としての願いが記されていた。
「ザリウス様にはお世話になったけどメトが、、、」
俺の事を気にして行く事を渋っている
「お世話になったんですよね?僕は大丈夫ですよ!」
ユイラとトワムは顔を見合わせた。
「俺の実家は危ないからユイラの実家で世話になるのはどうだ?」
「それでいい?めと」
「はい!頑張ってきてください!」
て事があり今は祖父母の家にいる。
長耳族の里にあり結構山奥だ
里ということもあり同年代の子供が沢山いる。
祖父母は友達をつくって欲しそうだ。
俺はあまり乗り気じゃない。
見た目は7歳だが中身は30を超えている。
そんな奴が子供の遊びを子供とするのは気が引ける
……けれど、子供としての“今”も無駄にはしたくない。
と思いつつ祖父母を安心させるために里の中心に来た。
今流行っている遊びはタイマンらしい。
安心した子供みたいな遊びじゃなくて
そこで俺は飛び入り参加した。
ルールは単純。
場外に敵を出す、ギブアップさせるの二択だ。
俺の相手は餓鬼大将的な存在だろう
名はバハラというらしい
俺は、これまで独学で鍛え続けてきた。
でも、誰かと本気で魔法を撃ち合うのは初めてだ。
どこまで通用するのか、試してみたい――。
そんな気持ちが、胸の奥で静かに燃えていた。
始まりの合図がなった
「赤きゆらめくその光、、、」
バハラは詠唱を始めた
俺はそれを嘲笑うかのように無詠唱で同じ魔術を放った。
周りがざわついた。
はっきり言おう、気分がいい。
バハラはと言うと険しい顔をしている
「聖なる水の精霊にして、、、」
今度は水魔法だ
詠唱の初めを聴くにC級くらいだろう
普通の7歳が使えていい魔法ではない
将来はいい魔術師になるだろう、たぶん
そう思いつつ、その水魔法も打ち消した
「バハラさん。あなたが撃てる最強の魔法を撃ってきてください」
するとバハラは顔を赤くし
「お前みたいなガキに言われるまでもなく打とうとしてたは!」
そう言いながら構えをとった
てか年齢一緒だからガキって
バハラが詠唱を始めた
俺はここで圧倒的実力差を見せつけようと思う
地表の温度を上げ、上昇気流を発生。
周囲から冷風を送り込み、圧力差を作る。
右回りの回転流を与え、上昇流と合成――竜巻
それにプラス
炎をつける
地面が焦げるような熱が足元を包む。
空気が唸りを上げ、渦が形を成していく――
その中心に、俺の魔力が一点に凝縮される感覚。
これが、理論と魔力の融合……俺の答えだ。
「――ファイアートルネード!!」
炎の竜巻が大地をえぐり、空を焦がした。
バハラは膝から崩れ落ちた
「こんなの反則じゃねぇーか。、、、参った。」
勝利の歓声の中、胸の奥に小さな違和感が残った。
力を示すことはできた。けど――俺が目指すのは、ただの強さじゃない。
もっと先に、“理”を超えた魔法があるはずだ。
「無詠唱だと……?」「あれ、本当に七歳か?」
周囲の子どもたちが息を呑む。誰もが信じられないという顔をしていた。
バハラの拳は震えていた。負けた悔しさと、理解を超えた力への畏れが入り混じっていた。
流石にやりすぎた気もする
「この里には、俺以外にも天才がいるらしい――」
その子との出会いが、俺の運命を大きく変えることになるとは、
このときの俺はまだ知らなかった。
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