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模擬戦

久々の投稿です。

去年は免許を取っていたのでなかなか投稿できませんでした。

申し訳ありません。

城を出たあと、俺たちは冒険者ギルドに報告を済ませ、宿に泊まった。


「さて、さっさと寝て明日に備えるか」


「そうだな、模擬戦に備えるか」


そうして俺たちはベッドに横になる。

だが俺は、明日のことを考えて少し悩んでいた。


――明日の模擬戦、どうなるだろうか?


よく考えてみれば、モンスターや魔族と戦ったことはあっても、人との戦闘は初めてだ。

大丈夫だろうか。


「緊張してるのか?」


俺の心境を察したのか、俊太が話しかけてくる。


「まあな。人と戦うのは初めてだから」


「そういえば、この世界ではモンスターか魔族としか戦ってなかったな」


「お前は人と戦ったことあるのか?」


「修行中に何回かな」


「まじ?」


こいつがどんな人生を送ってきたのか、今度ちゃんと聞いてみよう。


「いいから寝るぞ。明日の模擬戦なら俺がなんとかするから」


「わかった」


本当に頼もしいな。

そう思いながら、俺は眠りについた。




翌朝、起きて朝食を済ませた俺たちは城へ向かった。


「よく来てくれた」


昨日と同じように王室へ案内される。


「早速だが、昨日の件について改めて感謝したい」


「いえ、そんな。大丈夫ですよ」


深々と頭を下げる王様に、俺は慌ててしまう。


「そうですよ。俺たちはただ知り合いを助けただけですから」


俊太もフォローする。


「それでもだ! あのままでは勇者たちは殺されていた。

そうなれば、我が国は計り知れない損失を被っていたことだろう」


王様は頭を上げ、真っすぐに俺たちを見つめて言った。


「お礼と言ってはなんだが、これを受け取ってくれ」


そう言って、付き人が小さな袋を差し出してきた。


「あ、ありがとうございます」


恐る恐る袋を開け、中身を確認する。


「……え?」


中には白金貨が二十枚ほど入っていた。


「あ、あの……さすがにこれは多すぎるのでは……」


そう言いかけた俺を制するように、王様は続ける。


「受け取ってくれ。君たちへの感謝の気持ちだ。

それと、これも渡しておこう」


差し出されたのは、やや大きめのメダルだった。

そこには龍と獅子の紋章が刻まれている。


「これは……?」


「我が国の紋章が刻まれたメダルだ。

簡単に言えば、王家が後ろ盾となる証だ」


「えっ!? そ、そんなすごいものまで……」


戸惑う俺に、王様は続ける。


「これがあれば、この国内に限ってだが、たいていのことは融通が利く。

城や資料館の重要区画にも入ることができる」


重要区画――その言葉に、俺は息を呑んだ。

元々俺たちがこの国に来た目的は、まさにそこだったからだ。


「……ありがとうございます」


そう言って、俺はメダルを受け取る。


「うむ」


王様は満足そうに頷いた。


「さて、確か君たちは勇者たちと模擬戦の約束をしていたな」


「なぜそれを?」


「昨日、勇者たちが模擬戦をしたいと言ってきてな。

今日はそのために訓練場を空けてある」


「そうでしたか。ありがとうございます」


「では、早速向かうといい。案内せよ」


こうして俺たちは、案内に従って訓練場へ向かった。


「お! 来た来た! おーい!」


訓練場に着くと、新崎が大きく手を振りながら駆け寄ってくる。

その後ろには、昨日見た勇者パーティの面々が揃っていた。


「ちゃんと来てくれたんだな」


「まあな」


「来てくれないんじゃないかって、ちょっと不安だったんだ」


「まあ、来づらくはあったけどな」


肩をすくめながら答える。


訓練場はかなり広く、周囲には見物人らしき兵士たちが集まっていた。


「……思ったより人が多くないか?」


小声で言うと、新崎は苦笑する。


「昨日の騒ぎで、君たちの噂が広まっててさ。

“勇者を助けた冒険者”って」


俺は思わず俊太を見る。


「注目されすぎだろ……」


「今さらだな」


俊太は相変わらず落ち着いている。


「で、模擬戦の形式は?」


「一対一にしたいところだけど……」


新崎は少し視線を逸らした。


「二対二で頼みたい。俺と委員長が出る」


「なるほど」


俊太が軽く拳を鳴らす。


「凪、問題ないな?」


「……正直、ちょっと緊張してる」


「はは。俺が前に出る。

お前は無理せず、いつも通り後ろからでいい」


「ありがとう」


訓練場の中央に、審判役の兵士が進み出る。


「これより、勇者パーティと冒険者による模擬戦を開始する!

勝敗は戦闘不能、もしくは降参の意思表示で決する!」


場が静まり返る。


(人との戦闘……初めてだ)


だが、横を見ると俊太は自然体だった。


「大丈夫だ」


その一言で、不思議と体の力が抜ける。


「それでは――始め!!」


その瞬間、新崎が剣を抜き、篠崎は一歩後ろに下がって詠唱態勢に入った。


「京子、後ろは任せろ!」


「ええ、京太郎くん、無理はしないで!」


二人の連携はまだ荒いが、勇者と魔術師として最低限の形はできている。


「凪、来るぞ」


「うん」


俺は前に出る俊太の背中を見ながら、新崎たちの方を見る。


――まずは様子見だ。


新崎が一直線に突っ込んでくる。


「うおおおっ!」

なかなかの踏み込みだ!

だが――


「遅い」

俊太が一気に距離を詰め攻撃する。

「風神鉄拳」

ドンッ!!


風をまとった拳が、新崎の腹部に当たった。

新崎の体が宙を浮く。


「ぐはっ!?」

吹き飛ばされた新崎は、地面を転がって止まった。


「京太郎くん!?」


篠崎が叫び、すぐに詠唱を始める。


「〈ファイヤーボール〉!」


炎の球が俊太に向かって飛ぶ。


「……」


俊太は避けない。


「武装! 金剛の鎧」


炎が直撃するが防御力が高い金剛の鎧を展開したことで全くダメージはない。


「そんな……」


篠崎の顔が青ざめる。


その隙を逃さず、俺は前に出た。


「ごめん、篠崎。ちょっとだけ黙ってもらう」


「え?」


「ダークウィップ」


影から伸びた闇の鞭が、篠崎の手足に絡みつく。


「きゃっ!?」


拘束。

痛みはないが、動けない。

「これでもう、動くことはできない」

俺はそう告げ、次に新崎へ視線を向ける。


新崎は剣を支えに立ち上がろうとしていた。


「まだ……負けてない……!」


その目は、確かに勇者のものだった。


「さすがだな」


俊太が小さく笑う。


「だが――」

俊太が勢いよく新崎の方に向かっていく。

「なっ!」

驚きつつも体制を立て直そうとする新崎だが、

「はっ!」

間に合わず攻撃をたたきこまれる。

「発勁」

「ぐっは」

吹っ飛びこそしなかったものの新崎はその場にへたり込む。

「まだやるか?」

そう俊太が問いかけると、

「……降参だ」


新崎は少し悔しそうにそう言った。

「降参を確認! 勝者、戸神凪・茂上俊太組!」

そう宣言すると周囲がどよめく、

「レベル差が……」

「いや、それだけじゃない……」

兵士たちは俺たちの実力に驚き口々にしゃべっている

「まじかよ」

「あの二人があんなあっさり」

「どうなってんだか」

クラスメイト達もかなり驚いている。

俺は篠崎の拘束を解き手を差し出した。


「大丈夫?」


「……はい」


少しあっけにとられながらも、彼女は頷いた。


新崎は地面に座り込み、苦笑する。


「参ったな……完全に格が違う」



「まあ、でも数か月でここまで上達するならかなり伸びしろはあるぞ」

そう言って俊太が手を差し出す。

その言葉に、新崎が嬉しそうに、


「……ありがとう」

と言った。

こうして模擬戦は終わった。この文章の悪い部分やおかしな部分を直してください

読んでいただきありがとうございました。

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