初めての依頼
遅くなって申し訳ございません。
大学が始まり忙しくてなかなか書けませんでした。
これからも読んでいただければ幸いです。
「ふ~」
朝、目が覚める。
「今日から冒険者としての仕事が始まるのか」
昨日は何もなかったが、今日からいろいろやっていくから少しドキドキしている。
「起きたか?」
少し考えていると、俊太が声をかけてくる。
「今日はもう朝の特訓終わったのか?」
いつもなら特訓しているが今日はしていない。
「今日から冒険者として働くからな、それに昨日うるさいって隣に泊まってる人に怒られたし軽めにしておいた」
そういえば昨日怒られてたな。
「なるほどな」
俺は納得したので頷く。
その後、朝ご飯を食べ終え宿を出た。
「さて、今日から頑張るか」
「そうだね、頑張っていかないと」
これから冒険者にとして働いて稼いでいく、なんだか少しわくわくしてきた。
「なんか楽しそうだな」
「まぁ、これからのことを考えると不安もあるけどそれよりは冒険者としてのこれからに少しわくわくしてるんだ」
「なるほどな」
少し呆れた感じに俊太が言う。
「まっこれから頑張ろう」
そう言って肩を軽く叩く。
「おう!」
そう力強く返事する。
それから俺達は宿を出て冒険者ギルドに向かった。
「そういえば昨日の魔物の亡骸っていくらになったんだろう?」
昨日、冒険者ギルドで今まで倒したモンスターの亡骸を出していた。
「ああ、確かにいくらぐらいになったんだろうな」
「そこそこ強いモンスターの亡骸もあったしそこそこするのかな」
「まぁでも、そこまで数があるわけでもないしある程度いってたらいいんじゃね」
「それもそうか」
数もそこまで多くないしな。
「でもあのビックベアはそこそこするんじゃない」
「あ、確かにそこそこ強いモンスターみたいだしな」
「そうそう、だから少しは期待しよ」
そうした感じでウキウキしていると俊太が、
「でもさぁ、期待しすぎるのもよくないぞ
あんまりいってなかったらそれこそこっちががっかりするんだからな」
と言われた。
「まぁ、確かに」
俺は少しウキウキしすぎたことを反省した。
「まぁでも、生活の足しにはなるだろうからそこは期待しよう」
そう言って肩を叩いてくる。
「あははは、そうだね」
そう言って冒険者ギルドに向かう。
「おおっ、これは」
ギルドに到着すると、昨日より人が多い。
「昨日は研修って言ってたけどもう終わってたんだ」
そうしてギルド内を見ていると、
「お二人ともお待ちしておりました」
昨日の受付嬢が奥から出てきた。
「昨日のモンスターの亡骸の査定が終わっていますのでこちらへどうぞ」
そうしてカウンターのほうに誘導される。
「では昨日のモンスターの亡骸の査定ですが」
いくらになったのかな?
「まずビックベアが1匹、ブラックウルフが12匹なので合計で金貨3枚と銀貨が10枚となります」
まじ?
「そんなに?」
思わずコエガ出てしまった。
「あの金額はどうなってるんですか?」
呆けていると俊太が受付の人に聞いた。
「まずビックベアで金貨2枚、ブラックウルフが1匹で銀貨5枚となっております」
マジかよ。
ビックベアそんなすんの。
「それではこちをどうぞ」
そう言って袋を渡された。
「しっかりあるかご確認ください」
そう言われて袋の中を確認する。
金貨2枚ギンガム10枚、うんちゃんとある。
「はい、ちゃんとあります」
「それならよかったです」
そう言って少しお辞儀をする。
「あと、すいません僕たちこれから依頼を受けたいんですが何か僕たちにあった依頼ありますか?」
そう訪ねると、
「依頼ですね、少々お待ちくださ」
「おっミヤちゃん、そいつらが言ってた新人か?」
奥からがたいのいいおじさんが出てきた。
あと受付嬢さんミヤさんって言うんだ。
「えっとアナタは?」
「俺か?、俺はここのギルドマスターのザックだよろしくな」
「よ、よろしくお願いいたします」
そう言ってお辞儀をする。
「ミヤから聞いてるぜ、ビックベアを倒した新人って」
あっ、僕たちそんな感じなんだ。
「まぁ、これからいろいろたいへんだろうが頑張れや」
「あっ、ありがとうございます」
「それで、アナタは何しに来たんですか?」
そうして受付嬢さんがギルドマスターを睨む
「何少し様子を見に来ただけだって、そう睨むな」
「用がすんだらさっさと書類仕事を片付けてください」
「わかったわかった」
そうしてギルドマスターは奥に向かっていく。
「それでは改めまして依頼なのですが」
そうして話を続ける受付嬢さん。
なんというかすごいな。
「お二人ですとこの二つの依頼がおすすめです。
ひとつめは、レッドボアの討伐。ここ最近レッドボアがうろついてるのでそれの討伐です。
ふたつめは、ブラックウルフの群れの討伐。こちらもここ最近この辺りをブラックウルフの群れが歩き回っているのでそれの討伐です。
どちらをお受けになりますか?
」
僕は考えてそして、
「レッドボアでお願いいたします」
「かしこまりました」
そう言って書類を渡されたあと、この辺りの地形についていろいろ教えてもらった。
「それではおきおつけて」
そう言って受付嬢さんはお辞儀をする。
「この辺りだよな」
俺達は教えてもらった場所に来ていた。
「たぶんな」
そうして辺りを見回す。
「レッドボアどころかモンスターの気配もないな」
「まぁ、ひとまず注意しながら辺りを探そう」
「わかった」
と俺はうなずく。
そうして辺りを進んでいく。
「なんかさぁ」
「どうした?」
「冒険者になって初めて依頼でさぁ、すごくわくわくしてるんだ」
そう言って俺は笑って言う。
「気持ちはわからんでもないが、少しは緊張感を持てよ。
初めての依頼が失敗じゃあ幸先悪いから」
「わかってるって」
「ブルルル」
急に前から鳴き声が聞こえる。
「おい」
「わかってるよ」
目の前には探していたレッドボアが、
「俺が行くから動きを止められるか?」
「任せてよ」
そう言うと俊太がかまえる。
「ブルルル」
レッドボアがこちらに向かって突進してくる。
「アイスドリル」
高速回転する氷の刺を放つ。
「ブァアア」
その刺がレッドボアの右目に目にあたる。
「はぁっ」
すかさず俊太が距離をつめる。
「火炎鉄拳」
そうして炎を纏った拳を放つ。
「ブァ」
その拳はレッドボアの脳天にあたる。
「ブ~」
それでもまだ倒れない。
「硬いな」
俊太がそう呟く。
「いけそう?」
心配でそう訪ねると、
「大丈夫、次で決める」
そうしてまたかまえる。
「わかった」
そうして俺も魔法を使う準備をする。
「ブァアア」
そうしてまたレッドボアが突っ込んで来た。
「ダークウィップ」
「ブア」
魔法を唱え、レッドボアの動きを止める。
「はぁああ!」
そうてし、また俊太が攻撃する。
「雷電迅速蹴り」
次は雷を纏った蹴りを放つ。
「ブァアアアアア」
その蹴りはレッドボアに刺さっていた氷の刺にあたる。
「ブァ」
ドンッ
レッドボアが倒れる。
やったみたいだな。
「よし、なんとか倒せたな」
「そうだね」
そうしてレッドボアの元まで駆け寄る。
「じゃあこいつをアイテムボックスに入れてくれ」
「りょーかい」
そうしてレッドボアの亡骸をアイテムボックスに入れる。
「それじゃあ、戻るか」
「そうだね」
そうして冒険者ギルドに向かう。
冒険者ギルドについて受付に行く。
「すいませーん」
「あら、もう帰って来たのですか?」
驚いた表情で受付嬢さんが言う。
「では、討伐したモンスターの亡骸はありますか?ありましたらこちらにお出しください」
「はい、あります」
そうしてアイテムボックスからレッドボアの亡骸を取り出す。
「はい、確認しました。確かにレッドボアです。こちら依頼達成の報酬、銀貨30枚となっております」
そうして板の上に乗せた銀貨30枚を机に置く。
「あっありがとうございます」
そうして銀貨30枚を受けとる。
「それでは、また」
「またのお越しを」
そうして俺達はギルドから出た。
「いや~にしても無事依頼が終わってよかったよかった」
「ほんとだな」
帰りに俺達は依頼が無事終わったことに安堵する。
「ひとまずこれからは依頼をバンバン受けて稼いでランク上げていこう」
俺がやる気満々でそう言うと、
「まぁそれもいいがたまにはゆっくりしたり、装備品集めたりしないと体持たないぞ」
そう言われた。
「確かに」
俺は苦笑いを浮かべる。
「まぁでも、当面は依頼をこなして慣れていかないとな」
「あはは、そうだね」
そうして俺達は宿屋に向かった。
読んでいただきありがとうございます。
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