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恋は一杯の紅茶から  作者: りえる
6/6

~聖波の弟、李夢くん~

その後、もう一回キスをして私は深い眠りについた。


「ん····」

目が覚めると、辺りは一面、赤色に染まっていた。

もうこんなに日が暮れちゃったのかぁ。

転校初日だって言うのに、何やってるのよぉ。

私達、悪い意味で有名人だわ。


ちゅっ

「おはようのキスまだしてないでしょ。」

·······

こ、この声は!

「聖波ー!!」

あなた何やってるのよ!


って、待って、

今、扉開かなかった?


「「え?」」

·····ハモった。

気まずっ!

「え、聖波にぃ何してるの?」

んんんんんんん、ん、ん、ん、ん?

······"聖波にぃ"?

まさか、聖波·····。

「聖波に弟が····!?」

「·····言ってなかったっけ?」

「聞いてない!!」


「えっと、君名前は?」

「り、李夢りむですっ!」

「り、李夢くんですかぁ~」

······えー、内容内容!話す内容!

「ところで、先程の事なんですけど·····」

え、この子聞いちゃうタイプ?

この状況で?

「聖波にぃ達、付き合ってるんですか?」

勘違いするのも無理もない。

「えーとね?聖波と私はなんの関係でもないの!ただ、幼馴染っていうだけで····」

「でも、キスしてたじゃないですか!」

·····キース。

·····キスー。

·····ーキス。

·····キス。


キス。


ぎゃぁー!!

考えないようにしてるのに、キスばかり考えちゃう!

「違うよ、李夢。僕らは、未来の夫婦なんだから。」

「え·····

 本当に?」

聖波はニコニコして私を見ている。

笑ってるけど、目が笑ってない。

違うって言ったら····


「そ、そういう契約となっておりますっ!」

私は訳の分からない日本語を並べながら、自分の顔が真っ赤になっているのに気づいた。


「可愛いですね」

突然、李夢くんが何かをポロッと言った。

「え?ごめん聞こえなかった。」

「いいんです。聞こえない方が。」

そう言うと、李夢くんは、寂しそうに笑った。






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