前へ目次 次へ 80/87 「夜と霧」 夜の霧に ぼんやりと街灯の光が 浮かんでいた それは ぼんやりした希望のようで それは ぼんやりした絶望のようで 存在というには不思議な曖昧さで 点灯していた わたしは次第に その場所に近づいていって ぼんやりした光の横を通りすぎた 何か 起こるでもなく 何か わかるでもなく わたしはその横を通りすぎていった 志坂 律子 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□