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「指」

お父さんから

最初の玩具を買ってもらったのは

いつだったろう?


たくさんの宝物が並ぶ中から

わたしの小さな指が

たった一つを示したのは


長の年月

その玩具はそばにいてくれた

わたしの乱暴にも痴愚にも

何の文句もつけない

一番の友達として


そして、その宝物は今

クローゼットの奥で

安らかな眠りについている

わたしの小さな指と

いっしょになって



              志坂 律子


□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

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