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「秋の風」

(はだえ)に触れる

指先に触れる

心に触れる


この寂しさを

この寂しさは

この寂しさに

何と、名前をつければいいだろう?


重さのない悲しさみたいな

形のない哀しさみたいな

そんな、寂しさに


吹いてくる秋の風に

人はふと足をとめてしまう

それにふさわしいだけの

名前を探して


でもそれは

名前のない風

誰にもそれを

所持することはできない



              志坂 律子


□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

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