前へ目次 次へ 57/87 「蝶」 食事に夢中らしい蝶が すぐそばで花の蜜を吸っていた 蝶はあたしのことには とんと無頓着で 自分のことばかり考えていた 捕まえて きれいな虫籠に 閉じ込めてやろうかと思っても その薄い羽を折って くびり殺してやろうかと思っても 蝶は気にしないみたいだった それで両手に包んでそっと捕まえようとすると 蝶はするりと飛び去ってしまった 千瀬 凛 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □□□□□□□