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「街灯」

夜の中に

街灯が一つ

ぽつんと光っていた


何もない その道に

誰も来ない その道に

街灯が役立っているようには

見えなかったけれど

ぽつんと光っていた


誰のためでもなく

自らの責務として

夜の静寂(しじま)の中で

無言のままで


小麦色の髪をした

あの王子さまが登場する本の中にも

律儀に仕事をはたす

点灯夫がいたっけ


そんなことを考えながら

わたしはその光を

心の容器に収めて

家まで帰った

すると

街灯の消えた朝になっても

その光はまだ

わたしの中に灯り続けていた



              志坂 律子

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