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「歴史」
時々、人間は
自分たちの作った歴史の重さに
押し潰されそうになったりする
その長さ、大きさ、複雑さ
偉大さなんかに
数多の英雄、学者、芸術家たち
それらの人間による数々の業績や事跡
国家の隆盛と衰亡
新たな発明と社会の変化
記されるべき出来事は多い
伝えられるべき人名は多い
残されるべき建造物は多い
そして羅列される
長い長い年代の数字
そのあまりの長さ、大きさ、複雑さに
人々は歴史を
端折ったり 短くまとめたり
語呂あわせなんかをやったりする
あたしはそんなことを
退屈な世界史の授業で
考えたりしていた
千瀬 凛




