前へ目次 次へ 46/87 「陽だまり」 久しぶりに太陽が息を吹き返したみたいな 暖かな一日だった あたしは冬眠から目覚めたばかりの熊みたいに 陽だまりに よこたわった そのぬくぬくはまったくのところ 生命の根っこに触れるような幸せだった 五臓六腑に 骨の髄まで 心の隅々まで 沁みわたっていく そうして生命というのは温もりなんだ、と あたしはつくづく思うのだった 千瀬 凛 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□□□