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およそ原稿用紙1枚の短編集  作者: 柊 真詩
23/25

Break halfway through special dazzling moon

十五夜。

 ツイッターを開くと、満月の写真がタイムラインを埋め尽くした。どの写真も同じようなものばかりなのに、いいねやリツイートの数にはバラツキがある。

 所詮は人気でしかない。他者から照らされる事で輝いて見える、月のような存在だ。

 だが、オレにはその「特別」が眩しかった。

 大学に入ってから金髪に染めた。ピアスだって開けた。普通に埋もれないための努力は、思いつく限りやった。

 それでも、まだオレは中途半端から抜け出せない。彼女がいるわけでもなければ、特出した充実を得た訳でもない。

――ビックな事をするんだろう?

 自分にそう言い聞かせ、深呼吸をする。右手でマウスを動かし、「配信開始」をクリックした。

 中途半端から抜け出すために。

 「特別」を手に入れるために。

 月へ、手を伸ばす。

ご愛読ありがとうございます。

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