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ゴリラ転生  作者: TT
1/1

はじまり

 俺の名前は佐藤琢磨


 何処にでも居そうで何処にでも居そうな名前をしている心の中で自己紹介を始めるごく普通の一般人


 平日は仕事で休みはゴロゴロして日々の人生という時間を無駄に消費してる毎日だったが最近とある事にハマってしまった


 そう、動物園巡りである


 流石にこのままでは不味いと思い趣味でも探すかと思い住んでる近くに何かレジャー施設やら何やら何か無いかとスマホで色々調べた時に見つけて試しに行ってみるかと休みの日に行ってみた結果


 まぁー!それが面白いのなんの!

最初は家族連れやカップルなどが多くで戸惑ったが今では慣れたもんだ

動物は可愛いし何より見てて飽きない 1匹1匹にも個性もあるし檻前の飼育員さんの説明文何かも面白いし為になる

その中でも自分が特にお気に入りの動物がゴリラだ

顔はよく見るとクッソイケメンだし他の動物に比べて緘黙で大人しいしゆったりとした時間を過ごせる

他のパンダとかウサギとかも良いが観光客がちょっと多くゆったりと出来ない

最近の俺の休みの日のルーチンが館内で早めの昼食を済ませ動物[主にゴリラ]の食事や日常の生活を眺める



で、今俺はゴリラの檻の前に居る

ここにはゴリラが2匹住んでいて片方はジョン、もう片方はさくらちゃんと言う名前だ 毛並みでどっちがどっちかは檻の前の説明書で判断出来るが正直未だに見た目だけではオススメの区別が出来ない

ただ2匹を観察しているとオスのジョンの方がさくらに対して餌などを分けているのを見ているとオスのジョンがアプローチしているようにも見える それかあっちの方が立場が上なのか


「っと……」


ゴリラの近くの檻の方からホキャーッ‼︎ と叫び声が聞こえる

ニホンザルの檻からだろう

周りの檻からも他のお猿さんの鳴き声は聞こえたりするがニホンザルの檻からはその鳴き声がよく聞こえる 

ゴリラに比べて数は多く檻の中でよく喧嘩しているようだ 最初眺めていたら中の猿と目が合いブチギレられ逃げ出した 後から檻の前の説明書を読んだが目を合わせると怒ったりする事もあり最初に説明書読めば良かったと後悔した


まあこの喧嘩も戯れあいみたいなものですぐ終わるし気にせずのんびりしてようと思ったが今日はやけに騒がしい

流石におかしいなと思いそっちの檻の方まで駆け寄ってみる




するとどうだ

「ホキャー‼︎ギィー‼︎ ホァホァホァーーーッッーー!!」


中では猿が駆け回り取っ組み合いや物を投げつけてドッタンバッタンの大騒ぎ

目の前の光景に呆然に立ち尽くしてた俺だが1匹の猿と目が合う


「やべ」


正気に戻りすぐにここの動物園の人間に知らせようと踵を返し走り出そうと瞬間




ガッッ と頭部に強い衝撃が走る 突然の衝撃に膝が崩れ落ち倒れ込む


倒れ込んだ頬と胸の方にドロッとした液体が伝わってくる


倒れた目線の先に拳より一回り小さい石ころのような物が転がってる


投げた石が頭に当たったのか?


起きようとしても力が入らない


周りから人の叫び声が聞こえた


助かるのか?


いや、その前に死ぬのか?こんな死に方あるのか?


なんだかきゅうにさむくなってきた


まわりもよるみたいにくらくなってきた


いやだ、まだしにたくない


しにたくない


……………

…………

………

……

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