ハッピーエンド
「今
世界が終わったら
キミは後悔する?」
幸せそうな顔で
ボクにきくキミは
きっと
これっぽっちも
後悔なんて
していないんだね?
だからボクは
繋いだ手に
少しだけ
力をいれたんだ
星が落ちて
大地が裂けても
この手だけは
絶対に
離したくないから
キミに
ボクの気持ちは
伝わったみたいだけど
少しだけ
頬が膨らんだのを
ボクは
見逃さないよ
「ちゃんと言ってくれなきゃ
伝わらない──
ちゃんと言ってくれなきゃ
不安になる──
一言でいいから
キミの気持ちを
キミの言葉で
聞きたいんだよ……ワタシは……」
本当に
後悔してしまう前に
ボクは
照れや恥など捨てて
哀しみの色をした
キミの瞳を見つめたまま
胸の内をさらけ出した
「キミがいない世界なら
無いのと一緒だよ
だから──
キミが
もういいっていうまで
ボクはキミを──
愛し抜くよ」
キミに対して
後悔なんてしたくない
その素直な気持ちは
今度こそ
きちんと
キミの心へと
届いたようだ
「ありがとう」
「好きです」と伝えられたら、嫌な気をする人は、いないですよね?
世界のどこかに、自分を好きでいてくれる人がいるって、素敵なことだと思いませんか?