002
「なんでなんだ」
そこには漆黒の道が続き、魔法による街灯で道が照らされている。20メートルにポツンポツンとそびえ立ってあり、その道を歩く。
レンは、村を出て、手を上に向け、自分の手の甲を見ていた。
そう、本当ならここにあるはずの精霊契約の紋章を見ていた。
王都で精霊刻印の儀式が開かれ、5歳になると受けられる。
そして、契約を結ぶと生活魔法。また属性魔法。が使えるようになる。
人間には魔力はあるのだが、行使するための魔法アクセスが苦手なため、精霊に力を頼る。
精霊には、階級があり、さらに、属性に分けられる。
そして、人間には隠れ持った才能もある。
適正なものが契約を精霊から申請してくれる。
精霊が人間を選び、力になるものを見極め、ついていく。
そのため。昔いた人の中で、絵本なので出てくる少年には、英雄の秘宝と言われる小説には、12体ものの精霊が契約したと言われている。
ただし、レンは精霊契約を受けたのだが、精霊が近くを見るだけで、決して寄ってこなく、申請もなしで、契約せずに終わったのだ。
これは稀にあることで、また、一年後にくればいいと、心配はしていなかった。
それなのにもかかわらず、5歳。6歳。7歳。と、三年間契約をしてくれなかったのだった。
「何故、契約できないんだろう。」
少年は夕焼けが沈みそうになる中、家に帰っていた。
★
レンは家に入る前に息を吸い込み、落ち着いてから、中に入る。
「ただいま。」
「「「「お帰りなさい。」」」」
そう。ここは孤児園なのだ。ここは、村から遠く。ここの孤児園は、丘の上に立っている。
ここの孤児園は相当古く。年季がはいっていて、孤児園に入るだけでもギシギシと音がなる。
「にぃちゃん。何してたの?」
「んー、遊んでただけだよ」
レンは苦笑いしながら、小さな女の子に答えるしかできなかった。
「少し席を外すね。シスターに言っといてね。」
「わかったー。」
小さな男の子が答えて、皆んな仲良くシスターの部屋へと、消えていく。
そして、レンは同じ階にある部屋に向かった。
そこにあるのは簡素なテーブルとわ、簡素なベットと、額縁の写真と、下に散らばった資料しかない。
そしてレンは、額縁に入っている写真を手に取り、写真を撫でながらいった。
「父さん。母さん。今度こそ見ててね。」