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和気あいあいとしたビーチバレー

 砂浜に線を引きコートを作り、敵陣と味方陣の間には海の家からレンタルしたネットを張り双方四人ずつの計八人がコート内にてにらみ合う。


「ふっふっふ、スポーツといえばこの若き精鋭である俺の手にかかれば、勝利は確約されたものだぜ!」


 俊哉は肩を回しながら、自身あり気に言い放つ。


「でも、前回バドミントンで僕と睦月に負けたよね?」

「うぐっ! おいおい、蛍。あれが俺の本気だと思ってるわけじゃないよな? 今回は本気出させてもらうからな」

「琴人に良いところ見せたいもんね」

「ははは、なんのことかな~」


 震える俊哉の声に、同じコートに立つ悠理と雪斗は異なる反応を見せる。


「ふふふ、俊哉君も好きな女の子の前ではやっぱり張り切りたくなっちゃうんだぁ」

「俊哉、いいな。いくら今回は命が掛かってない遊びだからって気を抜くんじゃねぇぞ!」

「お、おう。任せとけって」


 対するコートの向こう側にいるカルディナール達はルールの確認と各自の役割を分担し、配置についていた。


「カルディナール、ムーティヒ、琴人、これは遊戯であって遊戯ではない! 我らは決して敗北を許されぬ戦士なのだ。あのような履物で浮ついた小僧に負けることがあってはならないのだ!」

「あァ? ふんどしを馬鹿にされたくらいで、何マジになっちゃってんだァ?」

「ム、ムーティヒさん!」

「ムーティヒ……」


 琴人とカルディナールが遮ろうとするが、時すでに遅し。


 ヘルトは射殺さんばかりの視線をムーティヒに投げ、一言。


「スイカ割りをすると、周囲は真っ赤な実が飛び散って処理が大変だろうな……」

「はァ!? おい、待てよ。それ、どういう意味だァ、コラ! まさか、テメェ自慢の刀で俺の頭をたたき割るつもりじゃねェだろうな!?」

「すっぱり切れてしまってはつまらないだろう。安心しろ、あそこに木刀が売っているから、それで叩き割る」

「ふっざけんな! 俺はまだ、死ぬ気はねェ!!」

「だったら、先程の言葉を撤回し、その魂に此度の勝利を刻め」

「わ……わりィ」


 何やら向こうは向こうで賑やかさを見せつけ、それと同時に今この時、ヘルトという人物の印象が音を立てて壊れていく瞬間だった。


「堅物かと思ったけど、なかなか面白い奴じゃん」

「そうだね、でもムーティヒの頭が心配だね」

「敵同士潰し合ってくれるってんなら、コッチとしては楽なんだがなぁ」

「そろそろ始めようよ~」


 悠理は早く始めたくて仕方ないらしく、審判である睦月と怜央に試合開始の宣言を催促する。


「はぁ……悠理さんもああ言ってますし、そろそろ開始宣言しますか?」

「そうね、じゃあ、先行はヘルトさんチームからで……試合開始!」


 睦月の合図で試合は開始された。

こんばんは、上月です(*'ω'*)


すいません、今回は文字数が少ないです(;´∀`)


次回の投稿は11月20日を予定していますので、どうかよろしくお願いします

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