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詐欺師?
「うーん。お母さんじゃないなら、妖怪かなぁ」
「よ、妖怪?」
「いやぁ実は僕、目がすこぶる悪くてね」
目が悪いのに良く霊媒師が出来ますね。とは言わないでおこうと思う。なんだか、この人めんどくさい
「えっとね、勘的な第六感に任せて見るとね。んーわかんない」
「わっかんねーのかよ!」
あ、まちがえた。わかんないんですか。だったね
「それが君の素だね」
「え?」
「いやぁ、実は目はすこぶる良いんです」
頭をボリボリと掻きながら申し訳無さそうに眉をハの次に寄せた。目、すこぶるいいんだ・・・。ってか眼鏡してないもんね。ごめんねーとのんびりとした声で喋る
「な、何故?」
「これはね、なんて言うかテストみたいな?」
この人さっきから何の話してんの?
状況の把握がイマイチ出来ない