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不死の少女と魔銃の女  作者: 水天日光天照
起きたら、始まっていた物語。
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四話『初めての転校、初めての授業』

夏休み編は、飛ばします。

沙織さんに魔法の基礎を手取り足取り教えてもらい、編入試験に一発合格した私は、今日から魔女学校に通います。


陽菜「ここが、私の通う学校。そして、私の人生の分岐点でもあるのか~。」


私は、転校生か・・・。そう言えば、良く聞きますよね。転校生は、第一印象が重要だって。

しっかり、皆に覚えて貰える様な自己紹介を今のうちに考えておきましょうかね。


その後、必要な手続きを窓口で済ませて、待合室でのんびりくつろいでいると。

スタイル抜群の女性が、やってきました。


???「あなたが、私のクラスに編入してくる千葉陽菜さん?」


陽菜「あっ、はい。えーっと、貴女は?」


アリス「あっ、自己紹介がまだだったわね。私は、千葉さんのクラスの担任のアリス。アリス・D・イナネーション。」


この人が、担任ですか。こちらも自己紹介をした方がいいですかね、流れ的に。


陽菜「私は、千葉陽菜です。よろしくお願いします、アリス先生。」


アリス「ええ、こちらこそ。お互い、自己紹介もしたことでさっそく教室に行こうか。」


えっ、もうですか?ちょっと、待って下さい。心の準備を・・・。


陽菜「あっ、はい。わかりました。」


アリス先生に、連れられて教室の前まで来ましたが・・・、正直に言うと心臓がバクバクしています。

哺乳類は心臓が約2億回動いたら寿命だと聞きましたが、このままでは明日で死ぬ勢いです。


アリス「ここで、待っていてね。クラスの皆に話してくるから。」


やばいです。心臓が・・・。


アリス「千葉さん。入ってきて下さい。」


ひゃっ!?もう、ですか!!待って下さいよ~心の準備を・・・。


アリス「千葉さん?大丈夫ですか?入ってきて下さい。」


陽菜「ひゃいっ!!らいようれふ。」


かっ、噛んでしまった。クラスの人達が笑ってるよ~。う~、しかも先生まで。

やっぱり、大勢の人がいると緊張してしまう。


アリス「千葉さん、大丈夫よ。緊張しないで。」


駄目、駄目じゃないですか私。私のあだ名が、駄目子になってしまいそうです。

早く自己紹介して、汚名返上しなくては!!


陽菜「大丈夫です、先生。」


教壇に立って、私が考えた自己紹介を捨て、その場しのぎにクラスメイトに言いました。


陽菜「本日付けで、このクラスに転校する事になった、千葉陽菜です。よろしくお願いします。得意魔法は、魔弾ブラストです。まだまだ、初心者なのでいたらない部分もあるでしょうが、よろしくお願いします。」


どうです、この真面目ちゃんアピールは‼これで、私には駄目子って言うあだ名は絶対に付かないはず。


アリス「はい。千葉さんは、今年の夏に魔法に出会ったばかりの初心者なので、皆さん何か千葉さんが困っていたら、助けてあげて下さいね。千葉さんの席は、窓側の一番後ろです。」


私の席は、窓側の一番後ろですか...。寝ないか、心配ですね。とりあえず、教壇に立ってるのもあれなんで、自分の席に行きますか。


隣の席の人「初めまして、私の名前は理央。乃木坂 理央(のぎざかりお)。得意魔法は、結界(ワールド)。よろしくね。」


隣の席の人の名前は、理央ですか。それにしても、結界が得意魔法ですか。私の魔弾は貫けるでしょうか?


陽菜「よろしくお願いします、理央さん。」


理央「うん、よろしくね。陽菜さんは、教科書とか持ってる?持っていなかったら、見してあげるね。」


陽菜「あっ、ありがとうございます。教科書とか、まだ届いていないので。」


理央さんが、机をくっつけて教科書を見せてくれました。


理央「一時間目は、回復魔法の理論解説だよ。」


陽菜「うん、わかった。」


しかし、回復魔法ですか。私、回復魔法って苦手なんですよね。どこぞの吸血鬼と同じで、不死身ですからね。


キーン、コーン、カーン、コーン、キーン、コーン、カーン、コーン


チャイムが、鳴ってしまいました。そう言えば、回復魔法の担当は誰なのでしょうか?


???「は~い、チャイムが鳴りましたよ。席に着きなさい!!」


かっこいい系の女性の人が教室に入ってきました。この人が、回復魔法の担当でいいのかな?


理央「陽菜さん、あの人の名前は五月って言うだ。回復魔法のエキスパートでロストマジックの使い手でもあるの。」


ロストマジックですか!!もしかして、五月さんが・・・。


陽菜「いったいどんな魔法なんですか?」


理央「五月さんの魔法は、月の満ち欠けを利用した月の光(ムーンライト)よ。月の光は、ありとあらゆる病気や怪我を治す魔法よ。」


そうですか、月の光ですか・・・。しかし、どんな病気や怪我だろうが治せるなんてすごいですね。


陽菜「へぇー、すごいね。もし、病気になったら先生に頼もうかな?!」


理央「う~ん。無理だと思うよ。順番待ちが多いから。あの人の魔法はすごいけど月が満月に近くないと成功確立がぐーんとさがるんだよ。新月だと、魔法自体使えないからね。」


良い魔法には、デメリットは付き物ですよね。


五月「そこ、話しない!!」


おっ、話をしていたら、五月さんに怒られてしまいました。


五月「では陽菜さん、教科書P122を読みなさい。」


しかも、当てられるなんて・・・最悪だ。


理央「ごめんね。」


いいですよ、理央さん。


陽菜「回復において、もっとも重要なことは、必要な魔法を見極めて迅速かつ的確に実行する事・・・。」


キーン、コーン、カーン、コーン、キーン、コーン、カーン、コーン


五月「はい、今日はここまで。」


委員長?「起立!! 礼!!」


陽菜「はぁ~、終わった。一時間目からこれとは・・・。」


理央「はは、がんばりなよ。お昼まで後3時間なんだから。」


う~ん。これは、きついですね。沙織さんの教えが無かったら絶対に分からないことだらけですね。

さて、がんばりますかね。魔法の授業と言うなの非日常は、これからの私の日常になるのだから。

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