表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不死の少女と魔銃の女  作者: 水天日光天照
承前。それは、止まらない物語。
17/41

十四話『雛菊「ようやく、私の番が・・・。《少ししかでません。》って、えぇ!!」』

第一試合の私達が終り、第五試合まで終った。今は、雛菊さんの試合だ・・・。


陽菜「はぁ~。」


理央「どうしたの?溜息なんてついちゃって。幸せが逃げるよ。」


何、言ってるんですか。


陽菜「私の幸せは、今この時です。今が、逃げるわけないでしょ。」


理央「たしかにね。でも、追いかけないと今に置いてかれるから気を付けてね!!」


陽菜「急ぎすぎても、駄目だけどね!」


理央「あはは。」


陽菜「やっぱり、今をいきなきゃね。」


理央「で、今を生きる気になった?」


陽菜「・・・やっぱり、急いだほうがいいでしょうか?」


理央「もう!!現実逃避しないの!」


したくなるでしょう?


陽菜「無理です。絶対に!!」


理央「もう、いくら雛菊さんのあれがすごいからって・・・。」


いや実際に、あれは反則です。なに最初から、クライマックスなんですか!!




~雛菊の試合~


雛菊「行って。ペガ!」


ペガ「GYAAAAAAAA」


シュー、ドォーン!!


対戦相手「クッ、私の盾が・・・。」


~雛菊の試合~




何だよ、ペガサスの角!光が吸収したと思ったら、ドォーンって・・・。


理央「ふざけているね。」


陽菜「私達、このまま勝ち続けると戦う羽目になりますね。」


理央「頑張ろうか。」


陽菜「む~、気分が乗りませんので、パスで。」


理央「パスしたら、負けだよ?」


陽菜「はぁ~。この前は、もう一度勝負しようと思っていましたけど、無理ですね。2対3は勝ち目ありませんね。」


理央「どうしようかね?」


いったい、どうすればいいのでしょうか・・・。あっ!!


陽菜「私達も、召還すればいいのですよ。幸い、雛菊さんと当たるのは早くて明日です。今から、練習すれば問題ありません!!」


どうです。この、解決策は。えっへん。


理央「はぁ~、陽菜。無い胸を張ったって、哀れみしか感じないよ。」


むっ、それは言ってはいけない事ですよ!!


陽菜「なに、自分がでかいからって!!」


理央「いいじゃない。世の中は、胸が小さいほうが需要あるんだよ。」


えっ?でも、やっぱり大きいほうが・・・。


理央「それにね。大きいと、大変なんだよ?いろいろと・・・。」


むっ、ですが。大きいほうがなんかいいです。


理央「それにね。胸は脂肪の塊なんだよ。体脂肪率に関係してくるんだよ。」


えっと、なんだか理央の様子が・・・。


理央「大きいと本当に、大変なんだよ・・・。」


陽菜「なんかあったんですか?」


理央「・・・昔、好きだった人に告白したら“俺、貧乳の方が好きなんだ。巨乳とか脂肪の塊じゃん(笑)。”って言われて、振られたの・・・。」


あ~、それは・・・お気の毒に。


陽菜「すみませんでした。」


理央「いいのよ、別にね・・・。」


うわ~。超気まずい!!ここは、話を元に戻さないと・・・。


陽菜「理央~?話を戻して、さっきのどうする?」


これで、元に戻さなくては・・・。


理央「う~。えっとね。それ、無理。」


えっ!?話を元にもどしたら、無理って言われましたよ。さっきの怒ってるのかな~?


理央「まずね。私達では、召還したとしてもまともに制御できない。召還中は、魔力が常時消費する。この二点をクリアしないかぎり無理。」


それじゃ、無理じゃないですか・・・。


理央「それにね。この二つを出したとしても、獣クラスしか出せないわ。幻獣クラスは無理。」


陽菜「でも、獣が一匹いるだけも・・・。」


理央「獣クラスは、幻獣クラスに勝てないわ。ううん、勝負にならないわ。」


陽菜「どうして・・・。」


理央「獣の本能ってね。圧倒的に強いやつとは、勝負しないのよ。」


それじゃ・・・。


理央「ここまで言えば、わかったわよね。そう、獣クラスは怖気つくわ。」


そんな、使い物にならないなんて・・・獣クラスは役に立ちませんね。


陽菜「それじゃ、万策尽きたじゃないですか・・・。」


理央「万策って・・・尽きたわけじゃないよ。」


陽菜「策があるんですか?」


理央「うん。」


陽菜「あるなら先に、言ってくださいよ!!で、何なんですか?その策は・・・。」


理央「それはね・・・。」


陽菜「それは?」


理央「ひ・み・つ!!」


むかー


陽菜「もったいぶらないで、今すぐ教えて下さい!!」


理央「だから、“ひ・み・つ”だよ。」


ひみつで思い出しましたが・・・。


陽菜「世界が止まったのに貴女は・・・理央は関係ある?」


理央が、めっちゃ驚いてる・・・。これは・・・。


理央「・・・うん。」


陽菜「何か、あったのですか?」


理央「・・・ごめん。」


陽菜「何があったんですか?」


理央「・・・ごめんなさい。」


陽菜「教える気はないのですか?」


理央「・・・うん。だけど、信じて!今は話せないけど。何時か話すから、待ってて。」


わかりました。


陽菜「待ってあげる事しかできないのなら、私はずっと怒りながら待ってるよ。」


理央「・・・。」


陽菜「気持ちを分かち合えない寂しさと、理央の力になれない自分に。」


理央「・・・ごめん。陽菜、本当にごめん。」


陽菜「待ってますからね、理央。」


理央「・・・ごめんね。」






静香「第四試合は、黒沢&綾瀬ペアが二回戦進出を決めました。最初から最後まで、一方的な試合運びでしたが・・・。」





理央「もう、終わっちゃたね。」


陽菜「全く、見ていなかった・・・。」


理央「気にしないでよ。」


陽菜「でも・・・。」


理央「大丈夫、私達が勝つから。」


陽菜「理央・・・。」





考えて、悩んで、壁にぶつかって。たくさんへこみそうになるけど。


私は、沢山の人に教えられて。励まされて。応援されて。私は、沢山の人に支えられてきたんだ・・・。


だから、こんな所で止まってるだけじゃ駄目だ。皆に、私が成長した所を見せなきゃ。


だから、私は・・・私達は確実に勝つ!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ