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不死の少女と魔銃の女  作者: 水天日光天照
承前。それは、止まらない物語。
14/41

十二話『本戦、開始!!』

文化祭二日目、私達は朝8時に会場に来た。自分たちの、対戦相手を知るために・・・。


理央「まさか、最初に当たるとは。」


陽菜「う~、当たるなんて。そこは、決勝戦とかでしょ。普通は!!」


まさか、初戦で沙織さんにあたるなんて・・・。


理央「まっ、がんばろ。沙織さんも、弟子に対して本気を出さないでしょ。」


そうだと、良いんですが・・・。しかし、沙織さんですし・・・。


陽菜「沙織さんなら、弟子の成長をみるとか言って、やりますよ。」


理央「えっ!!でも、沙織さんは・・・。」


陽菜「あまいです、理央。私が、沙織さんに『T-5』システムを完成したって言った時、沙織さん嬉しそうに笑ってましたよ。」


理央「それは、弟子が成長したからじゃなくて?」


陽菜「違いますね。遊べるか考えて零れた笑みですね、あれは。」


理央「ははは、・・・本当?それ?」


陽菜「はい、沙織さんは戦闘狂(バトルジャンキー)なんですぅぅ。」


理央「初めて知ったよ。」


陽菜「しかも、興奮すると『G-7』システムを使うですよ。しかも、本人は悪気は無いんでたちが悪いですよ。」


理央「ええ!!沙織さんの理想像が、壊れていく・・・。」


陽菜「理想なんて、壊れていく物。思いが募るほど、壊れた時の感情は大きく揺れ動く・・・。」


理央「何、黄昏てるのよ。陽菜・・・。」


陽菜「ちょっと、かっこつけたくて・・・。」


理央「陽菜、良い事教えてあげる。それ、すべってるから。」


なっ、なんだってーーー!!


陽菜「そんな、私の迸る熱きパトスを爆発させたのに・・・。」


理央「しないの・・『陽菜!!』えっ、沙織さん。」


沙織「第一試合から、戦う事になったね。」


陽菜「ええ、そうですね。」


沙織「どうしたの?元気がないじゃん。何かあったの?」


陽菜「あたしは、勝ちたかったですよ。決勝戦に出たかったんです・・・。」


理央「陽菜・・・。」


沙織「大丈夫よ。今回は、陽菜の成長を確かめるだけだから。『G-7』とか魔砲とか使わないから、安心して。」


理央「・・・そうなんですか。」


陽菜「騙されちゃ駄目だよ、理央ちゃん。沙織さんは、それ以外を使うからって言ってるんだよ。」


理央「でも、それら以外に何か凄いやつあるの?」


陽菜「有名じゃないから、知らないと思うけど。沙織さんは、『Interruption』・・・。」


沙織「おしゃべりは、禁物よ!!理央ちゃん、だっけ?この馬鹿弟子よろしくね!!」


理央「あっ、はい。」


陽菜「ふー、ふー、ふー。」


沙織「Bye!」



沙織さんに、魔法をかけられた。でも、沙織さんのことだからすぐに解けると思う。


だけど、解けた時は大会が始まる直前だった。



静香「大変ながらく、お待たせしました!!第一試合を始めます。」


始まった。


静香「選手の三人は舞台へどうぞ!」


私達の、・・・番。


静香「さあ、最強の魔女の一角。その名を知らぬ者なき、魔弾の使途の(マスター)“楓 沙織”!!」


“キャァァァァァ、楓様~”


黄色声が、会場に木霊する。あいかわらず、人気ですね。


静香「楓様に挑戦するのは、楓様の一人弟子。期待の新人“千葉 陽菜”!!」


私ですね。期待の新人とは・・・。


静香「そのペア、乃木坂家次女。結界魔法のエキスパート“乃木坂 理央”!!」


沙織「へぇ~、その子。あいつの妹なんだ。」


沙織さんは、理央のお姉ちゃんを知ってるのかな?


静香「このような公の舞台に姿を現すのは初めてです。」


そうなんだ~。


静香「たった一人で裏の組織を潰してついたあだ名が“死の魔女・楓(デスウィッチかえで)”!!」


沙織さん、そんな厨二病なあだ名がついてたんですね・・・。


静香「まさに最強の魔女。この対戦は、結果は火を見るより明らかですが・・・。」


沙織「安心して、手加減するからさっ!!」


陽菜「倒します。貴女に私達の努力の成果を見せます。」


理央「沙織さん、がんばります。」


静香「それでは、皆様お待たせしました。一回戦・・・、」


陽菜「絶対に勝つ。」


理央「勝つんだ、努力は裏切らない。」


沙織「ははは、緊張しちゃって・・・。」


静香「・・・Fight!!」



本戦一回戦は、楓さん。『G-7』や魔砲を使わないとは、言ってたけど・・・それでも、最強であることは変わらない。

手加減された試合だけど、楓さんに私達の努力の成果を見せ付ける!!

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