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不死の少女と魔銃の女  作者: 水天日光天照
起きたら、始まっていた物語。
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八話『目指すべき道と、私の力』

陽菜「うう。」


目を開けるとそこに見えたのはドアップの理央さんの顔が・・・。


陽菜「何してるんですか?理央さん。」


気が付くとそんな言葉が口から出ていた。


理央「ひゃ!!えっ、違うよ。熱があるかどうか調べようと思っただけだよ//」


本当ですかね?まぁ、いいです。それより、ここはどこでしょうか?見た感じ医務室っぽいですが・・・。


理央「陽菜さん。悔しかったよね。私たち、負けちゃったんだよ。でも、次勝負するときは勝とうね!!」


陽菜「ええ、勝ちましょう。次までには『T-5』システムを完成させる。」


沙織さんから、“完成したら一気に強くなれるよ。”と言われた。始点転移型魔弾『T-5』さえ、完成すれば雛菊さんに勝てる。


理央「陽菜さん、少し気になっていたんだけど。すこし、聞いていい?」


なんでしょうか?理央さんの質問には全て答えましょうかね。


陽菜「何ですか?」


理央「『M-5』とか『C-5』今の『T-5』って何?もしかして、沙織さんの『G-7』を真似したの?」


ああ、それですか。それは、・・・。


陽菜「沙織さんから、基礎システムを教えてもらい、自分用に改造したやつですよ。」


理央「ええっ!!ちょっと、待って。沙織さんって、あの沙織さん?」


陽菜「楓沙織さん以外の沙織さんを、私は知りません。」


理央「うそぉぉぉぉ。だって、あの時は知らないって・・・。」


陽菜「知らないのは、沙織さんの事ですよ。沙織さん、あんまり自分の事話してくれませんので。」


理央「えっ、陽菜!!沙織さんとは、どんな関係なの?どうやって、知り合ったの?」


陽菜「路地裏で、出会った。沙織さんは、大切な人。」


ええ、沙織さんは大切な人です。


理央「そっかぁ~、そうなんだ。じゃぁ、『M-5』『C-5』『T-5』ってどんなの?」


陽菜「『M-5』は誘導型魔弾。『C-5』収束型魔弾。『T-5』始点転移型魔弾。」


理央「えっ、誘導弾や収束弾を使えるの?すごいじゃん!!でも、最後の始点転移弾って何?」


それですか・・・。


陽菜「始点転移型魔弾・・・、弾が出る始点を別の場所に転移させる魔法。」


理央「それ、反則じゃない?」


陽菜「そこだけ聞くと反則に思えるでしょうが、問題が3つほどあるんですよ!」


陽菜「“1つ、10m以内にしか転移できない”“2つ、転移先に何かあったら使えない”“3つ、転移座標を正確に把握する必要がある”ってね。」


理央「そっか~色々と、法則があるんだね。でも、最後の法則がきついね。戦闘中は、使えないないね。事前に、転移座標を調べる必要があるね。」


陽菜「いえ、それらを戦闘中にクリアするのが『T-5』システムです。最後のは、裏技でカバーできます。」


理央「裏技なんてあるの!?てか、使えるの!?どうやって、やるの?」


残念ですが、まだ成功確立10%未満なんですよね。ですので、何時れかシステムを変える時が来ると思うので・・・。


陽菜「秘密です。」


理央「もう~秘密にしないで、お・し・え・て!!」


ははは、ですが秘密ですよ、理央さん。


陽菜「楽しみにしていて下さい。完成したら、言いますので。」


理央「それで、我慢してあげる。でも、完成したら言ってよね。約束だよ。」


陽菜「ええ、約束です。」


楽しみにしていて下さいね。


理央「ねぇ、身体大丈夫?本当は、一番最初に聞く予定だったんだけど、陽菜さんの顔を見たら昨日の試合を思い出してね・・・、ははは。」


陽菜「身体?大丈夫ですよ。見てくだs『あっ!!』いっ、痛ぁぁぁぁぁい!!」


なんですか、左腕を上げたら左肩が超痛いです。


理央「大丈夫!?昨日の試合で、左肩を怪我したの忘れてたの?えっ~と、Recovery!!」


緑色の光が、私を包み込んで・・・。


陽菜「あっ、気持ちいい。これって、回復魔法なの?初めて聞くスペルだけど・・・。」


しかし、凄いです。普通の回復魔法は、一部しかできないのに、私の身体全体を癒しています。それに、緑色の光の粒子が螺旋状に纏わりつきながら、天井に向かって光が上昇しています。緑色の粒子が舞っている光景は、幻想的で素敵です。


陽菜「・・・すごい。こんな、回復魔法初めて見た・・・。」


理央「違うよ、これは結界魔法だよ。」


陽菜「えっ!!結界魔法なの?ランクSの技術じゃん。嘘!!すごいよ、理央さん。」


理央「はは、私の家は元来結界魔法の家柄なんだよ。だから、結界魔法は得意なんだよね。」


まさか、乃木坂って。あの乃木坂家!?結界魔法の優秀な魔術師を世の中に輩出する世界最高の結界魔法の一族!?


陽菜「乃木坂って事は、本家なの?」


理央「うん。」


陽菜「ってことは、ロストマジックって継承してるの?」


理央「だけど、継承権はお姉ちゃんにあるから無理かな。」


陽菜「そうなんだ、それは残念だね。」


そうなんだ・・・。乃木坂家の誇るロストマジックを見てみたかったな。


理央「はは、しょうがないよ。お姉ちゃんは、次期当主に選ばれる程、結界魔法が上手だもん。」


陽菜「へぇ~、理央さんより上手だなんて想像できないな。」


理央「私なんて、まだまだだよ。上は、沢山いる。だから、私の夢は上を目指す。更なる高みへと・・・。」


陽菜「すごいなぁ~、そんな思いで勉強してるんだね。私は、とりあえず一流の魔術師になるのが夢かな?」


理央「一流の魔術師?すごい高い壁だね。でも、あきらめずにがんばってね。」


陽菜「はは、薄い壁なら『C-5』で壊せそうだけど、壁は厚つそうだし沙織さんから魔砲でもならって一気に近道しようかな?なんて・・・。」


理央「その発想は無かったわ。壁を壊すとか、壁抜きでもやりたいのかな?陽菜さんは~!!」


陽菜「違うよ、これは言葉の綾だよ。もう!!」


理央「はは、だけど沙織さんから魔砲を教えて貰って、使えるようになったら。その壁は無くなってるかもしれないね。」



模擬戦の後に残った気持ちは、悔しさと清々しいで気持ちはいっぱい。

そして、目指すべき道を再確認した私達は、自分の道を歩み始めるために動き始める。

この話で、一章が終わりました。

次章は、学園祭をやろうと思います。

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