スキル授与の儀
目が覚めたらもうかなり時間がギリギリだ。まずいまずい。慌てて準備する。メイド?この世界では意外にメイドとかいうのはいない。執事はいる。この違いはよくわからない。あ、こんなこと考えてたらさらに時間が…まずいまずいまずい。
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ゴーンゴーンゴーン
教会の鐘がなる。スキル授与の始まりだ。まずは貴族から。ちなみに、当然だけど僕たち領主一家は所有する街、《ウォーリア》に住んでいる。領都だ。
つまりここの教会は「ウォーリア教会」という名前だ。
というのは置いといて。
まずは当然領主一家からだ。僕たちはかなり親しまれているので歓声が上がる。特に僕とステラは昔はよくこっそり街に行って遊んでいたから友達や知り合いの人は多い。
「それではスキル授与を始める。まずはローベント子爵家ご子息。イサム。前に出てきなさい」
神父様はとても優しい。昔怒った大災害ではこの町の復興に尽力を尽くした人物。この地では教会と家族の中は良いが、他の地では大抵敵対しあっているのが教会と貴族だ。教会は貴族に匹敵する権力を持っているから家族と対等に争える…。めんどくさそうだな。政治って。
「祭壇で祈りを捧げなさい。」
…
神様、僕が転生して7年になりました。この世界に転生させていただき、本当にありがとうございます。どうか、スキルをお与えください…
『ふぉっふぉっふぉっ相変わらずじゃのう。ほれ、《鉄道》と《感応》じゃぞ?これからの人生も励みなさい。見守っておるからのう…』
…
「…え?………出ました。事前に許可を得ていましたが、改めて聞きます。公開していいですか?」
「はい」
「本人からの許可もあったので公開させていただきます。イサムのスキルは《創造神…鉄道》《異世界の神々…感応》です!」
途端、歓声が上がった。
「イサム様すげぇ!」
「創造神スキルだって?」
「異世界の神々とは…?」
などさまざまな声がきこえる。
「静粛に!」
神父様の声が5回ほど響いて、ようやく落ち着く。
「次は、同じくローベント子爵家、ステラ。前に出てきなさい…祭壇で祈りを捧げましょう。」
そしてしばらくの沈黙ののち、
「…え?また?…………出ました。事前に許可を得ていましたが、改めて聞きます。公開していいですか?」
「はい」
「本人からの許可もあったので公開させていただきます。ステラのスキルは《創造神…街》《異世界の神々…星読み》です!」
その瞬間、耳が潰れそうになるほどの大歓声が響き渡る。
もうみんなが何をいってるのかすら聞こえない。
この祝福の騒ぎはしばらく続いた。
その後はスムーズに進んだ。みんな大抵は普通のスキルだからだ。そして、夜。街では祝宴が行われた。みんな、僕たちを祝福してくれたのだった。
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