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試運転

私って…誰なんだろう。佳奈?カナ?ステラ?…瑞香お姉ちゃん、教えてよ…。

byステラ

「それでは出発しまーす。」


放送スイッチオン。ポチッとな。


「この列車はウォーリア行き試運転列車です。ウォーリアまで止まりません。ウォーリアに着きますと、この列車は回送列車となります。二番線への到着となります。お出口は右側です。本日も東西線をご利用いただき、ありがとうございます。」


「あ、動いた…」

「楽しいね!」

「こ、こ、これは!荷馬車の何倍もの速度で走っている…物流革命が起きるぞ。」


今は自動運転モードで運行している。自動とはいえ、何があるか分からないから僕は運転席に座っている。リンガルで車両召喚して、電車2両、客車1両、モーターカーの順に連結している。行きは客車だったので、帰りは快適な電車の方にみんな乗ってもらっている。

…まぁ何もないだろうし車内に移動していい?

『大丈夫です。何かありましたら《念話》でお伝えします。』


「自動運転してもらってるから来ました〜」

「客車は少しガタガタ揺れていたが、デンシャなる物は快適だな」

「ありがとうございます、父上。これをこの国、いや全世界に広めれたら、一体どうなるのか…」

「全村に引くわけにはいかないでしょうが、主要都市やルート上の村に駅を設置するだけで各村の利便性は大幅に向上するでしょう。アルス。多分お前のことだからこれで結果が出たらイサムくんを王都に連れて行くんでしょう?」

「ソリウン。そうだよ。しかし、まさか君がマーティ商会の副代表まだ上り詰めていたなんて…就職先にマーティとかいたときは驚いたけどまさかここまでとは。」

「学院時代が懐かしいな」

父上とソリウンさんはサンダリテイン王立学園の同級生たったらしい。王立学校は十歳から十八歳の八年制の学校だ。再来年には行くことになると思う。



…父上たちが談笑している間にステラは寝てしまい、僕は運転席に戻った。やがてウォーリアの壁が見えてくる頃には夕方になっていた。夕焼け空がとても綺麗だ。

『《物》スキルを使用し、あなたの魔力及びこれまでの四条魔力で《デジタルカメラ》《大型ドローン》《ソーラー発電機》を購入します。』

ふふっ。ティートには何がしたかったかわかったみたいだね。

…余剰魔力って使ってまずいこととかないよね?

『はい。余剰魔力はあくまでもスキルが勝手に貯めていただけです。足りない分は周りから少量の魔力を吸収しました。』


ドローンを操作して、客車の窓の外から放つ。

『ティートによる自動運転を開始しますか?』

YES!

《パシャリ》


これが鉄道史に関するはじめの資料となった。



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