第四話 予想外の参加者
僕は今、翔の家に向かっている。そういえば今日誰がくるか聞いてなかったな。
あともう少しで箱根の宿泊行事にも行くだろうし、高校入学組とも交流しとこうかな。
そう思いながら翔の家に行って、みんなで集まっている部屋まで行くと、翔が俺のところに来て言った。
「遥希、俺たちのクラスって係決めまだだよな」
「そうだね」
「他のクラスほとんど決まってんだって、そこで他クラスの学級委員それぞれ呼んできた」
「そうなんだ」
「まぁ遥希とりあえず座ってて」
僕が座ると周りには見たことない人もいた。今そろってるのは12人くらいだろうか。そんなことを考えていたら、桜が僕のとこに来た。
「遥希、周り知らない人結構いるんだけど」
「そうだね、えっ」
僕はびっくりした。まさかこの会に彩那が来るとは思っていなかったから。
「遅れてしまいすみません。いきなり人の顔を見てびっくりなんて、失礼ですよ。遥希」
「いやだって、彩那がまさか5組の学級委員だなんて知らなくて」
「まぁまぁ気を取り直して、遥希の復帰祝い兼、高校入学組との親睦会にお越しいただき、ありがとうございます。」
翔の挨拶で会が始まった。
「では1組の方から自己紹介をお願いします。」
みんなが自己紹介をしていく、僕の番が来た。
「僕の名前は橘遥希です。1年3組です。よろしく」
その何人か後に彩那の自己紹介が始まった。
「5組の京極彩那です。遥希とは小学校からの友人です。生徒会選挙に出ようと思っているので応援よろしくお願いします」
「じゃあ僕のライバルかな、彩那さん。」
「そうかもですね、翔さん。」
二人の笑みが地味に怖い。
生徒会と夏姉ちゃんは1年生ですでに選挙で勝ったんだっけ。すごいな。
自己紹介が終わりみんなで食事しながら話し始めた。
その時に彩那が僕に話しかけてきた。
「明日の放課後、私と小学校の時の友達で遊びにいくんだけど、あなたも来る?」
「あいつはいないんだよな?」
「いないわ」
「じゃあいくよ」
「じゃあ私ん家集合で」
「わかった」
この人は遊びに誘ってきてるが、その日になにがあるかわからない、ちょっと危険な奴だ。
「遥希、京極さんとなに話してたの?」
「なんでもないよ。こっちの話」
「ふーん、私のこと仲間はずれにするんだ。明日の放課後って空いてる?」
「いやその日は予定があるかな」
「じゃあ二週間後の日曜日は?」
「その日もちょっと予定が……」
「じゃあいつなら空いてるの?私と遊ぶ時間はないって?」
「いやあるけど来週の日曜とかじゃだめ?」
「いいよじゃあその日ね。」
「わかった」
なんか学校行くようになったら急速に人からの誘いが増えたな。
そういや今週は火曜から2泊3日の箱根の宿泊行事があったんだった。
用意しとこう。班決めって明日やんのかな。色々スケジュールつめつめだな。
読んでくださりありがとうございます。
第五話と短編を明日か明後日に同時に投稿します。
ぜひ読んでください。




