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第二十六話 繋がり

 はぁ、朝っぱらからバスでお土産屋まで移動かよ。修学旅行は忙しいな。僕の不登校時の朝は10時はすぎてたのに、やっぱり真面目に学校行くって大変。みんなすごいよ。


「よーし、今からバスに乗り込んでいってもらう。これからお土産買って飯食って帰ろう。」


 おい先生、工程表手抜きすぎないか。どう考えても昼ごはん10時半は早いと思うんだが。

 1組の奴らから順番に外に出ていく。団体行動って時間かかるよな。

 ようやく僕達のクラスの番か。


「遥希、私が窓側でいい?」


「うん、いいよ。僕別に景色とか気にしないし。」


「やった!私景色好きなんだよね。まぁトンネルみたいにずっと同じ景色の時は嫌なんだけど。」


「そりゃそうだ。」

 

 ずっと同じ景色……か。本当にあの時は家にこもって何をしていたんだろうな。昼の空はほとんど見ないで、夜にたまにコンビニまで散歩して。まるで白黒。いや、モノクロテレビみたいな日々だった。

 でも、星が綺麗だったな。近くにでかい公園があるから、少しうちは星が見えるのだ。といっても、山とか島にはかなわないけど。


 バスに乗り込み、席につく。「ふぅ」っと息をついて、左腕を通路側の肘掛けに腕をおく。その上に顔をのせたら、何かにぶつかった。


「おい、遥希くん。邪魔だよ」

「すみません、咲野先生」

 

 いやーお久しぶりな気がしてしまうのは僕だけかな。まぁそうか。僕の登校に尽力してくれた人だ。なんの部活の顧問だったっけ?生徒会の担当教師ではあった気がするけど。


「そういえば、一昨日の夜大丈夫だったか?」


「えぇ、森センのおかげで」


「まぁそれは良かった。私も力になれる時はなるからね。生徒会来ない?」


「遠慮したいですね。夏姉がいるのは100万ポイントプラスですが、夏姉に勧誘されたわけでもないし、生徒会めんどくさいし。」


「そうか、残念だな。うん。」


 いや、絶対にわかってたでしょ、僕がそういうの。なんか計算通りだぜ!みたいな顔しないでよ。

 そんなこと思っていたら、ボスのお出ましだ。


「おっほん!咲野先生、早く点呼を終わらせてくれませんか?」

「あ、すみません。すぐに終わらせます。」


 前の席のボス(校長)の言葉だ。この人の笑った顔は、悪い。悪さが滲み出ている。大魔王みたいに。


「ねぇ遥希、なんで彩那さんと(お試しで)付き合い始めたの?」


「えっ!?」


 なんですか桜さん、お隣からすごいいきなり爆弾投げられましたよぉ。威力は……このバスが吹き飛ぶくらいかな。全く、眠いから手短に終わらそ。


 隣から、綺麗な純粋そうな瞳で、語りかけてくる同級生を、目に入れても痛くない!とか思ってる僕は、やばいんだろうか?多分やばいな。心の中の樹が「それは末期だね。」と言っているのが聞こえる気がする。


 ささやかな青春の風を乗せて、三日目の最後へと、バスは、うるさいエンジンの音を立てて、そして、それ以上に大きな生徒たちの声を乗せて、向かう。



読んでくださり、ありがとうございます。

最近文字数があまり書けないです。物語の進むスピードがすごく遅くなっててすみません。

1000文字ならいけるんです。でも、2000、3000ってなると、結構きついです。

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