第二十三話 打ち勝つ
「よう!遥希。」
「うわぁぁ!びっくりした。急に声かけないでよ」
唐突に後ろから翔が肩に手を置いてしゃべってきたのでビビってしまった。
「でも心配したんだぞ!大丈夫かと思ったけど、全然元気そうで、女子とイチャイチャしているようで、まぁ、羨ましいというか、良かったよ」
そう言って僕と葵がせっかく二人きりの時に翔さん、来なくても大丈夫ですよ。うーんまぁありがたいけど。
まぁでも、昨日のことが嘘みたい。まるで一瞬天気が悪くなって暗くなった空がまたすぐに晴れた、みたいな?
ちょっと表現がわかりずらいかな?ふふっ
いやまじで葵ちゃんのおかげかな。でも僕の心って意外とポジティブみたいで良かった。
「そういや、遥希。隼人は先生の粋な計らいによって別の部屋にしてくれたみたいだ。」
「そう、翔。心配かけてごめん、でも僕、気づいたかも」
「何に?」
「僕、葵ちゃんみたいな優しい子と、翔みたいな最高の親友を持って幸せだし、よく考えてみたら、過去のフラッシュバックなんてしてないで、もっとポジティブに楽しもうと思うんだ」
そう、それに、僕のことを好いてくれる女子が、たくさんいるんだ。それを、胸に留めておかなくちゃいけない
「そうか、本当に良かったよ。葵さん、ありがとう」
遥希が元気になって、本当に良かった。俺が降りかかる暗雲からどんな時でも遥希を守ってやるからな!
もう優衣の時と同じような失敗は、二度としない。してたまるか!
「じゃあもう遅いし、葵さん、また明日ね」
「はるちゃんじゃあね」
少し照れてそうなほてった浴衣姿で、彼女は言った。いやー優衣には申し訳ないが。
ほんっとうに申し訳ないがぁ。風呂上がりに浴衣姿でツヤツヤの黒髪にスタイルがよく、おまけに美少女のまるで天女なその姿には……うん、うん。遥希はいいなぁ。モテモテで。
「うん、葵ちゃん」
あぁこの呼び方。懐かしいなぁ。本当に、早く帰って夏姉ちゃんに料理振る舞いたい。そして夏姉ちゃんに、葵ちゃんが校内にいたことを教えてあげよう。今度みんなで親も一緒にレストラン行きたいな。まぁでも、うちの親の癖が強すぎるか?いやぁー頼むからじっとしていてくれ母さん。
うーん?なんか葵さんから遥希への呼び名と、好感度がなんか昨日と一気に変わってないか?
まったく、遥希、俺より全然モテて、すみに置けないやつだな。
クリスマスに番外編を投稿予定です。イヴかどうかはわからないけど。
新作もそこから何作品か年始まで投稿しようと思うので、ぜひみてください。




