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第十七話 現在

「は、隼人。おかえり、いつからいたの?」


 ま、まさか今までの話全部聞いてたんじゃ。

「今来たとこだよ」


 まぁ聞いてたんだけどね、いいこと聞いちゃった。彩那さんにいってみようかな。

「なんで遅かったの?」


 聞いてないんならよかった。

「高校入学組だけ残らされたんだ、ダンス覚えとけって」


 まぁ僕はきちんと踊っていたから残らされなかったんだけどね。

「そうなんだ」


「二人も、あっ今戻ってきた。さぁじゃあすぐに寝る準備して明日に備えて夜更かししましょ」


「そうだな」


 隼人はなんだか裏がありそうなんだよな。注意しないと、また小学校の時みたいになるのはごめんだ。

「さぁ歯磨きも終わったことだし、お待ちかねの恋バナターイム!イェーイ」


「僕がまず最初に気になっている人を言うんだよね。まぁいきなり言うのもつまらないからその人をみんながああててみてよ。ついでにもう一個言っとくと、この中に幼馴染がいまーす!相手は気づいてないみたいだけどね」


 えっいやまじで誰だよ。僕とか言ったら冗談じゃねーよ。近頃情報が多すぎる。

 翔がどんどん質問していく。


「女子ですか?この学校の高一ですか?このクラスですか?」


「はい・はい・いいえ」


「えー最後の質問いいえってことは違うクラスかー」


「どのクラス?」


「うーん5組かな。」


 ここまできて、僕は少し違和感を覚えた。というか寒気がした。おそらく、この先の展開が読めたから。この後一分以内にあの人の名前が出たことが衝撃だった。翔が躍起になってどんどんいく。もういいよ。


「高校入学組ですか?結構人と話す人ですか?」


「はい・はい」


「答えまーす!その人の名前は京極彩那さんですか!」


「すごいね翔。大正解!」


 いやまじかーやっぱりそうきたかー、嫌な予感しかしない。


「えぇーどういうところが好きなのー?」


「僕も気になる」


 司と優が話した後に隼人が割って入った。

「その前に、僕の幼馴染について気にはならないのかい?」


 それは僕も気になるけど、今までの展開的に少し、というかだいぶ読めてしまうことが悲しい。

「気になる」


 ありがとう翔、じゃあ発表しよう。

「この場にいる僕の幼馴染はね。橘遥希、そう遥希、君だよ。久しぶり、覚えてる?」


「あぁ覚えているさ。たくさんの思い出もね。」


 実は僕も薄々感じ取ってはいたのだ。同姓同名の別人であれと思っていたのだが、運命とはなんともすごいものだな会いたくない人間に合わせるなんて、はぁ腹が痛くなりそうだ。

 だってそうだろう、僕の不登校と初恋の失敗の原因がすぐそこにいるんだから。




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